投稿リポート こども食堂の芋煮会に協力

こども食堂の芋煮会に協力

潮来ライオンズクラブ(岩本富雄会長/105人)は11月11日、体験型子ども食堂(困窮家庭支援活動)「にじっこ・カフェ」が主催する食欲の秋・芋煮会に協賛協力した。にじっこ・カフェでは、子どもの居場所に関する総合相談、人材育成、地域ネットワークの強化などにも取り組んでいる。当クラブはその立ち上げから継続して活動を支援することで、地域で子どもを支え見守る仕組みを創設し、貧困状態にある子どもの食事や居場所の確保を図っている。

芋煮会には25人の親子が参加。過去ににじっこ・カフェで開催された竹の子掘りや餅つき体験、飯盒(はんごう)炊飯では参加者が40人ほどだったので、今回は他の行事と重なったこともありやや少なかった。使用する食材は、当クラブメンバーや、道の駅いたこ、近郊農家から寄贈されたもの。使い切れずに残った食材は、毎回参加者に持ち帰ってもらっている。この日のメニューは、芋煮の他、フランクフルトやハンバーグ、おにぎりなど。調理に当たっては、子どもたちも「わたしも手伝う!」と、ボランティアスタッフや親と一緒に楽しく作業をしていた。当クラブでは毎回5~6人のメンバーが当日の運営に協力する他、にじっこ・カフェのホームページの管理運営やイベント開催についての広報、資金援助、機材提供、季節の食材提供などを行っている。

にじっこ・カフェでは、「働く大人と会う」「遊んでいてもガミガミどならない大人がいることを知る」「昔遊び、読み聞かせ、食育、防災など各種プログラムにより、文化的な経験、体験と交流をする」などを通じて、全ての子どもに「人としての豊かさ」を提供することを目指す。更には、「子どもが夢を持てる社会」「子育てがしやすい社会」「貧困のない社会」「老後も元気に活躍出来る社会」「老後も安心して暮らせる社会」「困ったときに助け合える社会」など、社会の課題に包括的にアプローチし、健全な地域社会づくりにも寄与している。

「勉強したいのに、出来ない・・・」。日本では子どもの7人に1人が、生まれ育った家庭や地域の中でそんな苦しい思いをしている。コロナ禍の影響もあり、ここ数年で非正規雇用者やひとり親家庭が増加し、さまざまな問題が発生。その一つとして深刻化しているのが、子どもの貧困だ。家計が苦しく子どもが満足にご飯を食べられない、また親が朝から夜まで働きに出てしまうことで起こる子どもの「孤食」など、貧困家庭の子どもの食生活が心配されている。これらの問題を少しでも解決するために全国的に行われている取り組みが、こども食堂だ。

子どもたちに温かい食事や居場所を提供するこども食堂。その運営はほぼボランティアだのみというのが現状であり、資金面などで苦境に立たされている所も少なくない。そのキャパシティーをもっと広げ、必要とする全ての子がこども食堂を含む居場所にアクセス出来る状態にするためには、一人でも多くの人の理解と支援が必要だ。「あなたの愛が、子どもたちの希望となり夢になる」と、伝えていきたい。

2023.11更新(潮来ライオンズクラブICT・PR情報、青少年健全育成委員会室長/篠塚洋一)

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