ライオン誌日本語版2024年秋号

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- 獅子吼
●原稿は1600字程度、Eメール(
防災を学び災害に備える
)でお送りください
edit@thelion.jp
堀 好高︵愛知県 名・古屋みなと︶
ています。来年5月 日に名古屋市
*本欄は会員の随想や提言を掲載する投稿欄です。原稿の内容は必ずしも協会の立場を表す
ものではなく、またライオン誌日本語版委員会がその内容を支持するものでもありません。
ます。最悪の場合は自分や家族の命
人は目の前の大きな問題から目を
楽しく学べる体験型防災イベントと
﹁災害と闘う﹂の三つを柱としつつ、
公会堂・鶴舞公園で開催予定のマナ
背けがちです。災害時には、
﹁これ
して、3000人の参加者を見込ん
が奪われる可能性もあり、人生が一
くらいならまだ大丈夫﹂と考える﹁正
で準備を進めています。
防災は、
﹁災害を知り﹂
﹁災害に備え﹂
常性バイアス﹂や、
﹁皆と一緒だか
ラ イ オ ン ズ ク ラ ブ に は﹁ We
変するかもしれません。
ら大丈夫﹂と考える﹁同調性バイア
あり、飲めず食えずの時間が続き、
爆発や、橋や高速道路の通行止めも
した。道中では福島原子力発電所の
ケット、マックスバリュへ出動しま
あるイオングループのスーパーマー
社員7人と共に 城と福島の県境に
から緊急災害出動要請があり、私は
を営む私の会社にイオンリテール㈱
ました。地震翌日の 日朝、建設業
揺れと大津波による被害をもたらし
未曽有の大地震は、広範囲に大きな
災が発生。マグニチュード9・0の
くれるという望みは﹁ない﹂と考え
です。誰かが助けてくれる、届けて
や物的支援を届けるのは非常に困難
範囲に被害を及ぼすため、人的救援
懸念されています。規模が大きく広
の大地震が連動して発生することが
地震、東南海地震、南海地震の三つ
に南海トラフ巨大地震があり、東海
災害大国日本の最大の課題の一つ
防災協定を締結しました。
イオンリテール㈱東海カンパニーと
復興協力チーム﹂を結成。同法人は
団 法 人DRCT
︵ダ イ レ ク ト︶災 害
動・役割分担で費用対効果を上げ、
復興・早期再開の支援と、組織的活
ための﹁衣・食の供給元﹂の復旧・
どめること。そのために、被災者の
促して、想定外の災害を想定内にと
確 保﹂
﹁地 域 産 業 の 復 旧・復 興﹂を
に﹁人命救助﹂
﹁被災者の衣食住の
DRCTの理念は、大災害発生時
備と行動を起こしましょう。
解 を 深 め て、
﹁そ の 時﹂に 備 え、準
起こるとされる大災害に目を向け理
険を犯してしまうのです。将来必ず
的にとらえ、自分を過大評価して危
げる認知のゆがみです。危険を楽観
といった意味で、合理的な思考を妨
スとは、
﹁斜め、ゆがみ、偏り、錯覚﹂
ティとしての参加も大歓迎です。
してください。クラブ・アクティビ
興味のある方はいつでも見学にいら
ちの社会見学﹂なども行っています。
水族館など各所に招待する﹁子供た
家庭と児童養護施設の子どもたちを
団体への献金・寄贈活動、ひとり親
出しや、こども食堂支援、社会貢献
その精神を元に、毎週火曜日の炊き
と い う 考 え が あ り ま す。
DRCTは
でも果たすべき社会的義務がある﹂
地位のある者は、自己を犠牲にして
の騎士道精神では、
﹁裕福で社会的
動の基礎になったとされるフランス
者の義務﹂
。西洋のボランティア活
ジュ﹂の精神です。直訳は﹁高貴な
﹂というモットーがあります。
Serve
DRCTは﹁ノ ブ レ ス・オ ブ リ ー
ス﹂などの心理が働きます。バイア
緊張の連続でした。
て準備をする必要があります。
スピード復興を目指しています。災
︵計画・大会委員長/
災活動を推進し、 年には﹁一般社
こうした体験から、私は翌 年に
地震は突然やってきます。ひとた
害時の出動に加え、
防災啓発活動﹁た
2011年3月 日、東日本大震
社内に﹁ハーツ安全衛生交流会﹂を
び災害が起こると、昨日まで当たり
年入会/
立ち上げ、協力業者と防災勉強会を
歳︶
前だった生活・風景・常識が一変し
のしくマナ防災﹂や、情報発信もし
始めました。お客様も巻き込んで防
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