ライオン誌日本語版2024年秋号

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- 日本の
世界遺産
さ
ど
◎今号の表紙
北沢浮遊選鉱場跡
佐渡島の金山
配流された地だが、能が広まったの
は江戸時代。初代佐渡奉行が能楽師
を伴って来島したと伝わり、島内に
は今も 以上の能舞台が残る。
地元クラブおすすめのスポット
熟練の技と革新の両立で酒造りを進
文化遺産
める北雪酒造。北雪純米大吟醸越淡
2024年 遺産種別
新潟県
●鶴子銀山﹁大滝間歩﹂
麗は、佐渡独自の﹁朱鷺と暮らす郷
登録年
所在地
1542年に発見された鶴子銀山
使用。味に膨らみがあり、後口のキ
き
戸時代から閉山までに産出された金
を招いて坑道が掘られ、ここで蓄積
と
2024年7月、佐渡島の金山は
づくり﹂認証米の越淡麗を100%
掘から小判の製造まで島内で行われ
いわ み
では、石見銀山︵島根県︶から山師
た。江戸時代、佐渡で採掘された豊
地の手入れを
レの良さが特徴。佐渡金山の坑道で
場跡近くにあ
された採掘技術や鉱山経営のノウハ
るクラブ植 樹
た。当時の採掘の様子がうかがえる
沢浮遊選鉱
富な金銀は幕府の財政を支えてい
相川地区北
熟成させた米焼酎もある。
観光スポッ
トの
ウが、その後の相川金銀山の開発に
佐渡ライオンズクラブ
会 長:髙野宏介
に活動し、何より行動が早い」は、島外から転勤し
ブミラー清掃」(1976年∼)、「学童野球大会」
(1977年∼)や、児童養護施設へのクリスマスプレ
そう だ ゆう こう
ト等に積極的に参加し協力している。
﹁宗 太 夫 坑﹂や、山 頂 が 二 つ に 掘 り
■世界遺産とクラブ
た。登録に当たっては、鎖国で国外
「
佐渡を世界遺産にする会」の発足当初からイベン
●古民家食堂持田屋の海鮮料理
地元クラブ
ま ぶ
続して実施。
つながった。大滝間歩は、大滝の下
招いて開く
「ふれあい海の祭典」(1993年∼)を継
割られた露頭掘り跡﹁道遊の割戸﹂
、
ゼント寄贈
(1972年∼)
、障がい者施設の入所者を
からの技術流入が限られる中で世界
生復帰支援活動
(1961年∼)
、
島内主要道路のカー
かつて鉱山町として栄え、多くの
チャーターナイト記念事業として実施した朱鷺の野
から横穴を掘って地中に伸びる坑
■主な奉仕活動
鉱石を運搬するための鉱車軌道など
新潟県知事感謝状を授与された。
史跡が残る相川で、地元の鮮魚店が
2008年と2018年には献血推進活動が評価され、
道。間歩は坑道のこと。
2023-24年度333-A地区ガバナーズ大賞受賞。
が国の史跡になっている。
入会した矢澤稔幹事によるクラブ評。
営む食事処。古民家の赴きを生かし
アッ
トホームな雰囲気。
「メンバーが皆温かく、前向き
地元クラブおすすめの味
先輩メンバーと若手メンバーの間に垣根がなく、
金銀山の繁栄で佐渡島には国内各
■クラブ自慢
た店内で、季節ごとに旬の鮮魚や魚
(味 彩)
第3木曜日
●北雪酒造の日本酒
例 会日(会場):第1水曜日
(八幡館)
地から多くの人が集まり、豊かな芸
結 成日 :1960年12月11日
料理が味わえる。
古道整備や、
有数の質と量の金を生産し、
﹁手工
鶴子銀山の
業の技術的な到達点を示す﹂と評価
仕活動として、
された。
行っている。
世界遺産の構成資産は、平安時代
つる し
の﹃今昔物語集﹄に記述された西三
川砂金山と、鶴子銀山・相川金銀山
クラブの奉
滝壺から地中へ坑道が伸びる大滝間歩
から成る相川鶴子金銀山の二つ。江
会員数:47人(2024年9月末現在)
1872︵明治5︶年の創業以来、
78
能文化が根付いた。佐渡は世阿弥が
26
2024 年秋号 30
LION
30
は約 ㌧、銀は約2330㌧で、採
①
国内で 件目の世界遺産に登録され
表紙シリーズ
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