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特集・能登半島地震

令和6年能登半島地震で特に深刻な被害を受けた能登地方には、334-D地区(富山県・石川県・福井県)3リジョン3ゾーンの羽咋ライオンズクラブ、七尾ライオンズクラブ、穴水ライオンズクラブ、輪島ライオンズクラブ、中能登ライオンズクラブ、能登ライオンズクラブ、田鶴浜ライオンズクラブの7クラブがある。

被災地の一日も早い復旧・復興を願って支援活動に取り組む全国のライオンズクラブから寄せられた情報を伝えていく。



【被災地支援に関する情報】
令和6年(2024年)能登半島地震に係る義援物資の受入について
令和6年(2024年)能登半島地震・石川県災害ボランティア情報
石川県県民ボランティアセンター|災害ボランティア情報
全社協 被災地支援・災害ボランティア情報|2024年能登半島地震 特設ページ


※能登半島地震から1カ月 被災地からのリポート(団英男編集長)
※日本ライオンズ・第4回アラート全体会議及び第1回能登半島地震対策本部会議(1/22)取材リポート



■避難者に足湯マッサージ提供:333-E地区(茨城県)FWT


 2月25日、333-E地区(茨城県)FWTのグループが、石川県能登町の避難所になっている小間生(おもう)公民館で足湯マッサージを提供した。長引く避難生活で冷え切った心と体を温めてあげたいと、長年看護師を務めていたメンバーが提案し、渡辺まり恵地区SCP・FWT委員長(つくばOAKライオンズクラブ)ら4人が参加して実施した。
 ここには約30人が避難し、自衛隊が町内に設置した仮設風呂を利用しているが、入浴は週1回ほどとのことだった。避難所に身を寄せる人の他に在宅避難者も含めて20人が集まり、メンバーは言葉を交わしながら足湯とオイルマッサージを施した。避難者からは「仮設のお風呂はゆっくり入れない。マッサージまでしてもらって気持ちよかった」などと喜ばれた。活動を提案した古渡孝枝333複合地区FWT副コーディネーター(土浦SORAライオンズクラブ)は「避難生活が長引くほど、心身のケアが必要になる。コミュニケーションの大切さを実感した」と話している。



■被災クラブが炊き出し:石川県・田鶴浜ライオンズクラブ



 2月24日、石川県七尾市田鶴浜町で活動する田鶴浜ライオンズクラブは、田鶴浜地区コミュニティセンターで炊き出しを実施。会員14人が活動に参加し、町内の避難所3カ所に避難する人たちに温かいおでんとごはんを食べてもらった。
 田鶴浜ライオンズクラブでは会員30人全員が被災。1月から例会を開けない状況の中、会員同士の意見交換が必要だと、2月8日に全体会を開催した。自宅が半壊・全壊した会員は出席出来なかったものの、被害が一部損壊に留まった会員15人が集まった。この会合でライオンズとして復興に向けて何が出来るかを話し合い、避難所での炊き出しの実施を決定。メンバーが経営するスーパーで材料を調達しておでんを作り、避難者へ振る舞った。
 小浦忠吉会長は「今は動ける会員だけでも活動を続けたい」と話す。クラブは3月3日にも炊き出しを予定。カレーライスの他、メンバーの事業所で働くカンボジア人従業員の協力でデザートも用意することにしている。



■輪島市で炊き出し:332-A地区(青森県)


 2月10〜15日、332-A地区(青森県)は輪島市の大屋小学校、鳳至(ふげし)小学校などの避難所や、市役所、社会福祉協議など7カ所で炊き出しを実施し、在宅避難者を含め避難生活を続ける人に温かい食事を提供した。1月中旬から能登町で炊き出しを続ける青森ZEROライオンズクラブの情報を元に、被災地のニーズを把握して計画したもので、支援隊は9日朝6時に弘前市を出発して約1200km離れた輪島市へ向かった。
 炊き出しのメニューは、ホタテ海鮮中華丼、八戸せんべい汁、十和田バラ焼きなど青森らしい全8種類。1日に昼食約350食、夕食約350食、6日間で4200食を提供した。また、能登町の小中学校の給食支援としてリンゴジュース5000本を寄贈。能登町への運搬は岡田殉前地区ガバナーが担当し、12日に子どもたちも参加して行われた贈呈式で、大矢進地区ガバナーから大森凡世能登町長に目録を贈呈した。



■被災者支援の街頭募金活動:336-B地区7リジョン1ゾーン


 2月4日午前10時から午後4時まで、鳥取市の複合商業施設カインズモール鳥取において、7リジョン1ゾーン内の6クラブ(鳥取、鳥取中央、鳥取いなば、鳥取久松、鳥取千代、鳥取砂丘)合同で、能登半島地震被災者支援の街頭募金活動を実施した。6クラブから会員81人が参加し、被災した人たちに少しでも温かさと希望を届けたいと一丸となって活動した。
 寒い日だったが多くの市民が協力してくれ、総額44万5803円の募金が集まった。温かい思いが被災された方々に届くことを願う。そして、一日でも早く元の生活に戻れるよう、私たちは引き続きさまざまな支援活動を続けていかなければならないと心を新たにした。
(鳥取いなばライオンズクラブ・地域社会奉仕委員/筒井洋平)



■金沢市の支援物資仕分けに協力:金沢市内13ライオンズクラブ


 1月26〜29日、石川県金沢市の災害備蓄倉庫で、市内13ライオンズクラブのメンバーが能登半島地震支援物資の仕分け作業を行った。市のボランティア協力要請を受けた334-D地区が、各クラブからそれぞれ5人程度の参加を募って実施されたもの。
 金沢市では市民や企業、団体などからの救援物資を災害備蓄倉庫で受け入れ、仕分けした後に物資拠点となっている石川県産業展示館に運搬している。物資受け入れは1月6〜10日、1月14〜15日にも行われ、ライオンズメンバーは市職員や青年会議所のメンバーと共に仕分け作業に当たった。



■全国から集ったライオンズによる合同の炊き出し


 1月23~28日、全国各地のライオンズクラブから被災地支援に駆けつけたメンバーが、石川県能登町の避難所などで合同で炊き出しを行った。
 炊き出しを行ったのは避難所になっている松波中学校、小木中学校、鵜川小学校の他、能登町役や宇出津地区の商店街などで、中華丼やすき焼きどん、焼きうどん、焼きそば、グリーンカレー、たい焼きなどを提供。静岡おでんや山形の玉こんにゃくなどのご当地メニューも振る舞われた。食事は避難所に身を寄せる人の他、在宅避難者にも配られ、温かい食事を求めて各所でたくさんの人が列を作った。また、近隣の自主避難所や宇出津病院の医療スタッフへのデリバリーも行われた。
 ライオンズクラブによる炊き出しの様子を報じたNHKニュースでは、食事を受け取った女性の「久々に温かいものを頂きます。やっぱり温かいのが一番のごちそうです」「よくしてくれて涙が出るほどうれしい」という声が紹介された。
【活動を実施したクラブ】青森ZERO、福島県・原町、山形アルカディア、茨城県・水戸葵、水戸南、岐阜県・土岐織部、静岡、兵庫県・明石魚住、加東、福崎サルビア、香川県・三豊、愛媛県・東予、岡山みらい



■ボランティア向け炊き出し支援:富山県・新湊ライオンズクラブ


 1月27日、新湊ライオンズクラブは富山県内で最も大きな被害を受けた氷見市の災害ボランティアセンター(氷見市いきいき元気館)で炊き出しを実施。復旧作業に取り組むボランティアに豚汁を提供した。
 このボランティアセンターでは、氷見ライオンズクラブが9日から毎日、運営支援を続けている。同じゾーンに所属する新湊ライオンズクラブが助力を申し出て、氷見ライオンズクラブが実施予定だったボランティアへの炊き出しを代わりに行うことになった。
 炊き出しには新湊ライオンズクラブのメンバー11人の他、小杉ライオンズクラブから7人、となみセントラル ライオンズクラブから3人の応援も駆け付け、豚汁約150食を用意。受け取ったボランティアからは、「体が温まる」「午後からもがんばろうという気力が湧く」などと感謝された。



■被災者にヘアカットを提供:石川県・金沢菊水ライオンズクラブ


 金沢菊水ライオンズクラブは1月22日、石川県穴水町内で被災者のヘアカットを提供した。同町出身で、金沢市内で美容院を経営するメンバーの新田康明さんが企画して実施。午前中に岩車避難所で24人、午後には古君集会所で19人にヘアカットとドライシャンプー、蒸しタオルを使った頭皮マッサージを施した。

「集落のみんなは家族みたいなもので、いつかは恩返しをしたいと思っていました。地元に支援物資を届けに行った時、衝撃を受けました。もう居ても立っても居られなくなり、今こそ自分が出来ることで恩返ししたいと、私の地元とスタッフの地元で43人をカットさせていただきました。地元の美容院が再開出来るようになるまで続けるつもりです。また再び能登でのんびり出来る日が早く来ることを願い、復興に協力していきたいと思います」(金沢菊水ライオンズクラブ・新田康明さん)



■氷見市内の被災者支援活動:富山県・氷見ライオンズクラブ


 氷見ライオンズクラブは災害時の福祉・ボランティア活動支援に関する連携協定を結んでいる氷見市社会福祉協議会から支援の依頼を受け、ボランティアセンターの活動を補助。センターが開設された1月9日から毎日、ボランティアの受け付けと資材の貸し出し業務を手伝っている。
 また1月13日には、避難所となっている氷見市ふれあいスポーツセンターで炊き出しを行った(写真)。この避難所では自衛隊による炊き出しは1週間で終わり、その後はアルファ米やインスタントみそ汁などを提供しているとの情報を氷見市から得て実施したもの。当日は雪の降る寒い日で、大鍋で100人分の豚汁を作って助六寿司と一緒に提供し、避難している人たちから感謝の言葉が寄せられた。この日は姉妹クラブである長野県・大町ライオンズクラブが米300kgを届けに来て、支援物資として氷見市に寄贈した。



■東日本大震災の恩返しに支援物資:岩手県・釜石ライオンズクラブ


 釜石ライオンズクラブは、1月7日に緊急会議を開いて石川県に支援物資を送ることを決定。14日にクラブ事務所に会員6人が集まって仕分け作業を行い、集まったミネラルウォーター(2リットル6本入り)18箱、米10kg、缶詰、カップ麺、子ども・大人用のおむつ、カイロ、タオル類などを品目ごとに段ボール箱に詰めた。今回の支援は、同クラブ・釜石はまゆり支部の若手会員による積極的な働きかけがあって実現したもの。現地のニーズ把握や被災地への運搬には、支部メンバーが所属する釜石商工会議所青年部のつながりが生かされた。支援物資の搬送は支部メンバーの宍戸文彦さんが担当し、中継基地となる長野県内の商工会議所まで運んだ。
 釜石ライオンズクラブの大和田助康会長は「東日本大震災では全国から物心両面で支援をいただき、組織の力や善意のありがたさを実感した。その恩返しをする時だ。一日も早く行方不明者の捜索が進むこと、また小規模避難所や自宅避難者に物資が届くことを願う」と話している。
※釜石ライオンズクラブでは、東日本大震災の被災地クラブへの支援として寄贈されたコンテナ事務所を現在も使用している



■射水市災害ボランティアで土砂の撤去作業:富山県・新湊、小杉ライオンズクラブ


新湊ライオンズクラブ


小杉ライオンズクラブ

 1月14日、富山県射水市で活動する新湊ライオンズクラブと小杉ライオンズクラブは、市社会福祉協議会からの要請を受け、災害ボランティア活動を実施。新湊から16人、小杉からは12人の会員が参加した。両クラブは射水市社協と災害協定を締結しており、今回依頼があったのは、液状化による被害を受けた射水市港町(新湊)での土砂撤去作業。この地区では側溝が液状化した粘土質の泥に埋め尽くされており、重機が使えないために人力で復旧するしかない状況にあった。
 作業には両クラブの他、市内のパキスタン人やバングラディシュ人らで作る富山国際社会団体のメンバーや一般ボランティアも参加し、泥をスコップでかき出して土のう袋に入れ、集積場へ運んだ。また、地震の影響で亀裂が入った道路上のコンクリート塊を取り除く作業も行った。一帯には大きく傾いた電柱や危険を示す赤い張り紙が貼られた住宅もあり、射水市内でも深刻な被害を受けた場所があることが分かった。両クラブは今後も、積極的に活動を継続するとしている。



■JR明石駅前で募金活動:335-A地区3リジョン2ゾーン


 335-A地区3リジョン2ゾーン(明石、稲美、明石セントラル、明石二見、明石北、明石西、明石魚住、明石しおさい)は、1月13日と14日にJR明石駅前で募金活動を実施。昨年9月に結成されたばかりの兵庫みらいライオンズクラブも加わって市民に被災地への支援を呼びかけ、2日間の活動で56万8949円の募金が集まった。



■ライオンズによる炊き出し受け入れ:石川県・能登ライオンズクラブ


 1月7日9時から16時半にかけて、山形アルカディア、福島県・原町、茨城県・水戸葵、牛久茎崎の各ライオンズクラブの有志メンバーによる炊き出しが、能登町役場で行われた。提供されたのは、豚汁600食、ヤキソバ600食、カレー1200食。炊き出しの料理を受け取った人の中には、地震が発生して以降、初めて温かいものを食べたと涙を流して喜ぶ人もいた。炊き出しの他に、飲料水(500ml)500本、野菜、毛布、ホッカイロなど、ミニバン2台分の支援物資が届けられた。
「今日一日、一緒に炊き出しをし、改めてライオンズクラブのありがたさ、つながり、絆、すばらしさを感じました」(能登ライオンズクラブ・山本明人さん)



■市民に募金呼びかけ:宮城県・気仙沼ライオンズクラブ


 宮城県・気仙沼ライオンズクラブは1月4日、地元スーパーのマイヤ気仙沼バイパス店で街頭募金活動を実施。14時から17時の3時間にわたり、会員が店舗出入り口2カ所に立って募金への協力を呼びかけた。
 元日に発生した地震の被害状況が次第に明らかになる中、宮井和夫会長の「能登半島に大変な被害が出ているので、東日本大震災の時に多大なご支援をいただいた当クラブが真っ先に支援の動きを開始するべきだ」という判断の下で活動を実施。大勢の買い物客の協力で、31万4023円の募金が集まった。募金に協力した人たちは、「東日本大震災の時はお世話になったので、少しでも恩返しが出来れば」などと被災地への思いを口にしていた。