投稿リポート 兵庫から世界へ
テコンドー大会支援

兵庫から世界へ テコンドー大会支援

西宮市にある県立総合体育館で6月4日、神戸みなとライオンズクラブ(和氣大輔会長/32人)が後援するテコンドー大会「2023駐神戸大韓民国総領事館杯第1回HYOGO OPEN」が開催された。テコンドーは韓国発祥の武道であり、1988年のソウルオリンピックと92年のバルセロナオリンピックで公開競技として実施され、2000年のシドニーオリンピックからは正式競技となっている。

当クラブは今年度、青少年健全育成事業として、少年サッカー大会、中学生柔道団体大会を支援したが、テコンドー大会の支援は初の試みだ。昨年末、当クラブの元メンバーで、兵庫県テコンドー協会の理事長を務める鶴岡幹雄さんから相談を受けたことが発端となった。クラブの担当理事で武道経験者は柔道弐段の私だけということもあり、何度か稽古場を訪ねて見学させてもらった。真剣に稽古に励む子どもたちのまなざしを見、中には日本チャンピオンも居ると聞いて、ぜひクラブとして大会を応援したい、修練を積んだ選手たちの活躍する姿が見たい、と思った。そして、きっとこの中から未来のオリンピアンやメダリストが生まれる、そう直感した。その後クラブの理事会に諮り、例会承認も得て、支援することが決まった。

大会には東北から九州まで日本各地から200人を超える選手がエントリーした。開会式には、駐神戸大韓民国総領事館の李相烈総領事も駆け付けた。選手宣誓の後、午前10時に試合開始。四つの競技場で、スパーリング形式のキョルギ(組手)と、プムセ(型)が行われた。まだ体の小さい幼年の部の選手も、まなざしは闘志にあふれている。年齢が上がるごとに、蹴り足の激しさが増していく。型の演舞では頭上高く伸びる蹴り足の美しさに、観戦するクラブのメンバーから感嘆の声がもれた。それぞれに注目の選手を見付け、応援にも熱が入った。カデット(12~14歳)、ジュニア(15~17歳)、シニア(18歳以上)のクラスでは国内トップクラスの選手同士の試合となり、間近で見ると大変な迫力だった。

近年、日本と韓国の関係は緊張感の高い状況が続いたが、私たちライオンズは年齢、性別、国籍、宗教、政党などを超えて誰とでも手を取り合える奉仕団体である。コロナ禍が明けて晴れてテコンドー大会が実現され、また新たな仲間と出会えたことを心からうれしく思っている。
 
2023.06更新(奉仕委員長/大島良彦)

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