投稿リポート 結成50周年記念事業
少年柔道大会支援

結成50周年記念事業 少年柔道大会支援

元号が新たになった翌日の令和元年5月2日に、神戸で小さな少年柔道大会が開催された。

「第5回神戸市小学生メダル争奪親善柔道大会」と銘打った大会には、神戸市内の警察署柔道場等で活動する柔道チームから100人の少年少女柔道家たちが参加。この柔道大会には、小学2年生から6年生の児童で、今まで一度も入賞経験の無い選手に限るという参加資格が設けられており、趣旨に賛同した神戸みなとライオンズクラブ(団英男会長/42人)が、結成50周年記念アクティビティとしてバックアップした。

本大会の主催は、前年、柔道世界チャンピオンになった阿部一二三・詩兄妹を輩出したチームで、大会で入賞出来ない選手にもこの大会を通じて勝つことの喜びと自信をつけてもらおうとの思いが背景にある。6年生の女子選手の元気な宣誓の後、小学2年生の選手から試合がスタート。小さな選手が真剣に技を掛け合う姿は微笑ましく、学年が上がるにつれて技が決まった時の迫力が増してきた。

大会翌日に、選手宣誓をした児童の保護者からメッセージが届いた。「我が子の選手宣誓の写真がうまく撮れてなく、もし写真を撮られていたら頂きたいのですが」との問い合わせだった。偶然、クラブ会長が選手宣誓の動画を撮影しており、その映像を提供すると、保護者の方から次のようなメールを頂いた。

「幼稚園児から柔道を始め、チームで一番の古株ですが、これまで1勝もしたことがありません。来年には中学受験があるので、これが最後の試合になります。今まで元気に続けてくれたことに感謝して、涙を堪えて選手宣誓を見ていましたが、写真がうまく撮れていなかったので動画を頂き感激しております。ライオンズクラブの方々から頂いた参加賞のタオルも我が子は一生大切にすると思います。本当にありがとうございました」

それは、ライオンズクラブとして大会の支援が出来たことをメンバー全員がうれしく感じた瞬間だった。大会に参加した子どもたち100人に、100のストーリーがある。柔道普及に深く関わった嘉納治五郎生誕の地神戸で、心温まるアクティビティとなり、来年の東京オリンピックが更に楽しみになった。

2019.06更新(青少年健全育成委員長/大島良彦)

■第5回神戸市小学生メダル争奪親善柔道大会 選手宣誓