ライオン誌日本語版2025年冬号

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- 師として働いた後、 年からウクラ
リカのガーナ出身で、ガーナで看護
とが決まり、全国から温かい支援も
来日して市内の教員住宅に住むこ
日本大震災の時には避難を希望され
少しでもその恩返しがしたいと、東
るご支援を頂き、復興を進めました。
日本全国、また世界各国から多大な
援の会﹂が発足しました。
明。その4日後に﹁おぢや避難民支
からの避難民を受け入れる考えを表
が、ロシアの侵攻に伴うウクライナ
2022年3月、小千谷市の市長
安全な日本に来てもらいたいとスロ
えてきました。出来るだけ早くこの
集する中で、悲惨で苦しい状況が見
を送っているのかといった情報を収
取り、避難状況や、どのような生活
ら問い合わせがありました。連絡を
のSNSを見たという避難民の方か
発足からわずか1カ月後に、私たち
等での情報発信を進めていた矢先、
組 織 体 制 作 り、運 営 準 備、
SNS
当会の会長を仰せ付かっています。
ンバーとしてではなく、個人として
深く、多くの日本企業が進出してい
またドニプロは日本とつながりが
いのだと言います。
争が勃発し、危険なため帰国出来な
ルキナファソとの国境付近で武力紛
さんの出身地であるガーナ北部はブ
行くことを決意しました。ムクタル
自分の人種を考慮した結果、日本へ
ことから、精神的に弱っている妻と
と、安全で人種差別がないと聞いた
本の文化や歴史に興味があったこ
目にしました。そして、以前から日
ここで日本の避難民受け入れ情報を
戦争が始まり、スロバキアに避難。
さんが研修医として働き始めた頃に
ロで暮らしていましたが、ムクタル
2人はウクライナ東部の町ドニプ
るなどの仕事をしていました。
オンラインで会社の契約書を作成す
た。イリナさんはウクライナ人で、
クライナで総合診療医となりまし
イナの医学大学に通い、卒業後はウ
民一体となり、各組織の得意分野を
ぢや避難民支援の会はこれからも官
けるような思いをされています。お
武力攻撃を受けており、胸が張り裂
が過ぎた今もなお、ドニプロの町は
2人が小千谷に暮らして2年余り
たいと言っています。
もたちにウクライナの話をしてあげ
が、子どもは大好き。小千谷の子ど
イリナさんはおとなしい性格です
かれて講演活動などもしています。
実際、近隣のライオンズクラブに招
いろな交流を体験してほしいです。
いを市民に話してもらったり、いろ
知ってもらったり、2人の経験や思
ます。そして日本や小千谷の文化を
を送れるよう支援したいと思ってい
ストレスを感じずに、自立した生活
活に必要な日本語を覚えて、孤独や
生活に慣れ、顔見知りを増やし、生
て暮らしてもらえるように、まずは
すぐに整いました。小千谷で安心し
たくさん頂いて、生活必需品などは
官民連携で
ウクライナ避難民を支援
る被災者を市として受け入れまし
バキア大使館やポーランド大使館と
ます。日本の桜を植樹した美しい桜
生かして、彼らが少しでも笑顔を取
鈴木秀信︵新潟県 小・千谷︶
た。私たち小千谷市民には、ロシア
も連絡を取り、ようやく難民ビザが
通りは市民や観光客の大切な憩いの
年の中越地震の際、
のウクライナ侵攻でも苦しんでいる
日、ムクタル・
小千谷市は
人たちに手を差し伸べたいという強
認可されて、5月
に精一杯取り組んでいきます。
り戻せるよう生活と心の両面の支援
まざまなイベントも開催されていま
サリフさん︵ 歳・男性︶と、その
妻 の イ リ ナ・シ ェ フ チ ェ ン コ さ ん
年入会/
多くの協力団体が手を携え、官民連
歳︶
︵ライオン・テーマー/
着したのです。ムクタルさんはアフ
を身近に感じていたようです。
す。そうした点からも、2人は日本
場になっており、日本に関連するさ
い思いがあり、小千谷市や小千谷ラ
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︵ 歳・女 性︶が 無 事 羽 田 空 港 に 到
ラ
イオンズ ブク、
商工会議所、企業等々、
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携組織﹁おぢや避難民支援の会﹂を
設立したのです。私はライオンズメ
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