ライオン誌日本語版2025年冬号

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- 特集:少人数クラブ
小さくても
光り輝くクラブたち
現在、日本国内にあるライオンズクラブの平均会員数は 35 人。全国約 2700 クラブの
うち、会員数 20 人未満は 658 クラブ(24.3%)、15 人未満は 339 クラブ(12.5%)
となっている。会員の維持・増強に苦労しつつも、地域のために力を尽くす小さなクラブ
の奮闘は、他の多くのクラブにとっても励みになるに違いない。
*各クラブの会員数は 2024 年 12 月末現在
小さな火を消すことなく
クラ
ライオン誌日本語版編集長 渕野二三世︵大分ライオンズ ブ
︶
至ったのである。
しかし﹁ただでさえ人口減少が激
しい中井町において、ライオンズの
火を消してはならない。次の時代に
員がいたのだが年を経るごとに減少
減額するなど、新会員が入会しやす
とをやめ、会費を以前の3分の1に
ンバーには全盛期を知る誇りがあ
切ってしまった。キャリアの長いメ
バー一人ひとりが常に会員増強を意
い よ う 最 善 の 方 法 を 考 え た。メ ン
よう﹂と強く提案。この年、解散に
識し、情報交換を密にして、 歳代、
20
40
歳代の若年層を中心に入会候補者
50
2025 年冬号 14
LION
急激な高齢化と人口減少が進む日本にあって、人数は少ないながらも会員
同士の強い絆で質の高い運営を維持し、大勢の会員がいた頃と変わることな
くアクティビティを継続しているクラブがある。そして、会員数の回復に取
り組み、見事成功を収めたクラブもある。そうしたクラブに光を当て応援し
たいと、この特集を企画した。
﹁ ライオンズクラブの歌﹂の歌詞に、﹁命の限り 胸にもやして その火を消すな﹂
の一節がある。クラブの大小に関わらず、
﹁ライオンズの精神﹂を大切にし、
共に力を合わせて地域のために奉仕すること。そこにこそ、ライオンズクラ
ブの存在価値はある。
今回の特集では、小さくとも強い光を放って地域社会を照らす八つのクラ
クラ
ブ
ブをピックアップし、自クラブを紹介してもらった。
解散からの復活
神奈川県・中井ライオンズ
つなぎたい﹂という熱い思いを抱く
になって1年後、クラブを復帰。今
︵松本宏会長/ 人︶
クラ
が結成されたの
中井ライオンズ ブ
度はクラブ事務局や事務員を置くこ
者もいた。そして5人の同志が中心
は1989年。当初は 人以上の会
20
し、 周年を迎えた 年には 人を
40
19
り、
﹁このような状態ならば解散し
30
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