投稿リポート CBCあそび防災フェス
に特別協賛

CBCあそび防災フェスに特別協賛

2025年8月23日(土)、24日(日)、名古屋市中心部にある「オアシス21銀河の広場」でCBCテレビ主催の「CBC遊び防災フェス」が開かれ、334-A地区(速水清朗地区ガバナー)は特別協賛として参加した。家族連れを中心に幅広い世代が集う大規模な催しで、酷暑の中での開催にもかかわらず2日間で合計9万1780人もの来場者があり、「防災ヒーロー入団試験」には延べ2000人の子どもたちが挑戦した。会場全体が笑顔と活気に包まれ、地域社会の防災意識とつながりを高める貴重な機会となった。

本フェスへの参加意義は、①防災意識の向上、②ボランティア文化の促進、③クラブ認知度の向上の3点に集約される。まず、防災意識の向上については、子どもから大人まで誰もが楽しみながら学べる体験を通じて「命を守る知識」を自然に身に着けられるよう工夫が凝らされていた。地震や豪雨、都市氾濫(はんらん)を想定した体験型展示、防災用品の紹介や実験を通して、防災が身近で大切な課題であることを来場者に伝えることができた。

次にボランティア文化の促進では、学生や市民と共に奉仕活動を展開し、地域社会に奉仕の心を根付かせる試みを実践した。延べ149人の学生ボランティアが、受付や運営サポート、来場者対応などさまざまな役割を担い、イベントの成功を支えた。若い世代が奉仕活動の意義を体験し、地域社会と協働する姿に、まさに次世代の担い手を育てる場になったと感じた。クラブから「ボランティア証明書」も発行し、今後の活動の励みにもつながったものと思う。

更に、クラブの認知度向上という観点からも大きな成果があった。会場では各クラブが特色ある展示や活動を展開し、市民にライオンズクラブの存在と活動内容を直接伝える機会となった。能登半島地震や豪雨災害の被災地物産販売、フードドライブ、海岸清掃活動の紹介、防災避難用救命タオルの展示、防災ビンゴ大会、更には盲導犬や薬物乱用防止の啓発、献血活動など、バラエティーに富んだ取り組みは来場者の関心を集め、ライオンズクラブの幅広い奉仕活動を知ってもらうことができた。加えて、障がいのある子どもが描いたライオンの絵をあしらった「アール・ブリュットタオル」の販売も実施。その収益は障がい者施設やLCIFへの支援につながった。芸術と奉仕を結び付けたこの取り組みは、地域社会に温かい共感を広げる活動となった。

また、イベント終了後には両日ともプロウォーキングを実施し、ゾーン・チェアパーソンを中心に地区内の多くのクラブメンバーが参加した。イベント会場周辺の街路や公園を清掃し、ゴミ袋(45リットル)28袋分のゴミを回収するなど、地域の環境美化に大きく貢献した。プロウォーキングは単なる清掃活動ではなく、奉仕する姿を多くの人に見てもらい、クラブの活動を広くアピールする重要な取り組みだ。この活動には学生ボランティアや市民も飛び入りで参加し、延べ200人を超える大きな動きとなった。奉仕の輪が自然に広がり、多世代が共に汗を流して、奉仕活動の新たな価値を示すことができた。

特筆すべきは、このフェスをCBCテレビという地域に根差したマスメディアと共に開催したことだ。テレビ局と協働することで、ライオンズクラブがいかに幅広い分野で社会貢献活動を行っているかを正しく伝え、マスコミの発信力によって多くの市民に認知された。従来接点の少なかった層にも活動の意義を届けることができ、社会的存在感を高める大きな成果につながった。

この2日間は、酷暑の中での活動という厳しい条件下ではあったが、参加クラブのメンバーを始め、学生ボランティア、協力企業、そして地域の皆さん一人ひとりの協力により、地域貢献と次世代育成を実感できる非常に有意義な催しとなった。奉仕活動の喜びや意義を多くの人々と共有したことは、今後の活動に向けた大きな励みとなる。

本イベントを通じて「ライオンズクラブの思いを伝え、つながるきっかけをつくる」という使命を果たすことができた。この経験を糧に、334-A地区全体で更なる奉仕活動の発展に努め、地域社会に愛され、信頼されるクラブであり続けたい。

2025.09更新(334-A地区GSTコーディネーター/倉知清和<名古屋葵LC>)

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