投稿リポート 自立援助ホーム入居者に
職場体験の機会を

自立援助ホーム入居者に職場体験の機会を

334-A地区(木野村好己地区ガバナー/愛知県)は今年度の新規事業として、自立援助ホーム入居者に職場体験の機会を提供する活動を展開している。自立援助ホームは義務教育終了後から22歳までの青少年に生き生きと生活出来る場を提供し、経済的にも精神的にも自立出来るように援助や生活指導を行う。334-A地区では家庭環境に恵まれなかったホームの入居者に、職場体験を通じて人間関係を学び自立のきっかけにしてもらおうと考えた。木野村地区ガバナーは「人間形成には、安心出来る環境で、成人前に職場体験を積むことが不可欠」と思いを語る。この事業は、愛知県の後援も受けている。

今年7月に年度がスタートしてから現在までに、4件の職場体験が実施された。1件目は名古屋MJFライオンズクラブの林哲さん(「甘味処柴ふく」社長)が中部国際空港内で経営する飲食店で、高校1年生の生徒が接客やレジ業務を行った。生徒はそのままアルバイトとして採用され、現在も働いている。「お客様の笑顔が見られてうれしい。皆さんに支えられて仕事に就けたことに感謝している」と言う生徒の笑顔は充実した様子で、一回り成長したように見えた。

2件目は、春日井ライオンズクラブの山口栄三さん(「御菓子司 美乃雀」社長)が春日井市内で経営する和菓子店で、18歳の生徒が栗きんとん作りを体験。「和菓子がどうやって作られるか知らなかった。とても楽しく出来た」と話した。

3件目は、春日井中央ライオンズクラブの初﨑洋樹さん(障がい者グループホーム社長)が愛西市で経営する施設で、18歳の生徒が調理を行った。「いつもは自立援助ホームで自分が世話を受ける側。職員の人たちの気持ちが分かった。料理は得意分野」と、新たに気付いたことがあったようだ。

4件目は、名古屋名東ライオンズクラブの羽田野伸朗さん(「鳥重商店」社長)が名古屋市中川区で経営する工場で、18歳の生徒が鶏をさばく作業を行った。「『手に職をつければどこでもやっていける』という羽田野社長の言葉を聞いて、やってみたいと思った。とても楽しかった。またやりたい」と意欲を見せた。

334-A地区は今後も各ライオンズメンバーに職場体験やアルバイトの受け入れを募り、自立援助ホームに暮らす青少年の自立を後押ししていきたい。
 
2023.12更新(334-A地区子育て応援委員会委員長/三尾友貴美)

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