投稿リポート 福澤先生と歩こう!
やさしいまち歩きマップ

福澤先生と歩こう!やさしいまち歩きマップ

中津市は明治期、紡績業などで大きく発展したが、城下町はそのまま生活の場として残った。空襲の被害もなかったため、江戸時代の古地図と同じ町割りや道筋、道幅などを今も見ることが出来る。

中津ライオンズクラブ(小川智史会長/92人)は、中津市教育委員会と一緒に子ども版デジタルマップ「福澤先生と中津を 歩こう!やさしいまち歩きマップ」を企画。中津ライオンズクラブの寄付により、中津市教育委員会が制作した。郷土の偉人、福澤諭吉も歩いた「幕末のまち」と「現在のまち」が簡単に比較出来るスライダー機能があり、各スポットの説明には子どもにも分かりやすい言葉を使っている。

市内全小学6年生を対象とした「まちなみ歴史探検」(城下町散策)の学習教材として使われる予定で、大人も十分楽しめることから、観光客にも活用してもらえるよう取り組むことにしている。

6月7日にはお披露目イベントを開催。市内の小学生と保護者、クラブメンバーとその家族、総勢約60人が参加してデジタルマップを見ながら城下町を散策した。観光ガイドにも同行してもらい、参加者からは「市内に住んでいても知らないことが多くあった」「新しい発見があった」と、とても好評だった。

中津ライオンズクラブでは、中津市教育委員会と共に1996年にスタートした「ワンパク!たんけん中津」を現在まで継続している(中津ライオネスクラブ解散に伴い2009年に活動を継承)。これは市内の小中学生が、山国川の上流から下流、海までの広い市域を1泊2日で回り、美しい自然と景観、誇れる歴史と文化を知る催しだ。ふるさと中津のすばらしさに気付き、もっと好きになってもらいたいという思いで開催している。

この子ども版デジタルマップが親しまれ、子どもたちが「将来、中津に住み続けたい」「一度中津を離れてもまた帰って暮らしたい」と、「ふるさと中津」に愛着を深めてくれることを願い、末永く活用されることを期待している。

「福澤先生と中津を歩こう!やさしいまち歩きマップ」(外部リンク:中津市ウェブサイト)

2025.06(社会福祉教育委員長/山影智一)

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