投稿リポート 教育支援センターへ
送迎用車両寄贈

教育支援センターへ送迎用車両寄贈

長野市は学校へ行きにくくなっていたり、行けない状態が続いていたりする小・中学生が安心して過ごせる居場所として、廃校となった長野市立七二会(なにあい)小学校笹平分校を改修し、市内8カ所目となる教育支援センターSaSaLAND(ササランド)を新設した。4月6日のオープニングセレモニーは荻原健司長野市長のあいさつに始まり、施設の概要の説明や、笹の葉をイメ-ジしたロゴマ-クのお披露目が行われた。

長野市には600人以上の不登校の子どもがいる。そのうちの170人が教育支援センターの利用を希望し、現在117人が利用登録をしている。ササランドの開館時間は平日の午前9時から午後3時。施設には教員経験者ら市の会計年度任用職員10人が常駐し、1日の定員は50人を見込んでいる。利用は無料だ。ただ、ササランドは市街地から車で30分ほどの中山間地域にあるため、交通手段として送迎車両は不可欠だった。そこで、今年度クラブ結成50周年の大きな節目を迎えた長野白樺ライオンズクラブ(高瀬直樹会長/64人)は地域社会貢献及び青少年健全育成事業として、14人乗りの送迎用車両1台を市に寄贈した。

ササランドでは「子どもたちの社会的自立に向けた支援」「保護者への支援」「教職員の不登校に関わる研修」の三つを柱に据えている。日々の活動で何をするかは、当事者である子ども自身が決める。また信州大学教育学部との連携で、「メタバースSaSaLAND」も整備されている。全ての子どもたちが自分らしくいられ、自分のペースで学べる居場所を見付けられるように、当ライオンズクラブはこれからも必要とされる支援を行っていきたい。

2024.04更新(結成50周年記念事業委員長/中村秀雄)

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