投稿リポート 災害弱者のため
避難所用オストメイト寄贈

災害弱者のため避難所用オストメイト寄贈

鹿児島城山ライオンズクラブ(83人)は、結成50周年記念事業として鹿児島市に避難所用オストメイトルーム5台を寄贈。2023年12月20日、鹿児島市役所で下鶴隆央市長に贈呈した。

さまざまな病気や事故などにより、腹部に排泄(はいせつ)のための「ストーマ(人工肛門<こうもん>・人工膀胱<ぼうこう>)」を造設した人は「オストメイト」と呼ばれる。近年、自然災害が増加傾向にあるのに伴い、避難所が活用される機会が増える中、オストメイトの人たちは大きなストレスを感じる事態に直面している。避難所では多くの人がトイレを共有することになるが、ストーマ用装具品の交換や処理には時間を要するからだ。そうしたストレスを軽減するには、オストメイトの人が装具を交換するための部屋が必要になる。そこで今後の災害に備え、市に移動式のオストメイトルームを寄贈することにした。下鶴市長はオストメイトの人たちが置かれた状況や寄贈したルームの有効性に理解を示し、贈呈式の終了後、展示したオストメイトルームを詳しく検分されていた。

鹿児島市内には約1000人のオストメイトがいる。今回は5台のみの寄贈で、市内全ての避難所に設置することは出来ないが、一人でも多くの人のストレス軽減に役立ててほしい。2024年元日に、能登半島地震が発生した。避難所での生活はストレスの連続であろうと思われる。当クラブでは今後も、自然災害の被災者を支援するために出来ることを考え、実行していきたい。

2024.01更新(会長/岡崎洋人)

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