ライオン誌日本語版2020年1・2月号

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- 国際会長メッセージ
格差を埋めるラ イ オンズ
国際協会指定記事
ど
Dr. Jung-Yul Choi
Lions Clubs International President
ライオンズの皆さん、こんにちは! の国や土地にも、秋から冬へと移ろう季節の変わり目には特別な祭日が あるものです。そして多くの場合、そこには料理の皿が並びます。おば あさんが作るスープや、隣人がグリルで焼くホットドッグなど、その季
節ならではの匂いが懐かしい思い出をよみがえらせてくれます。 しかし日々の食事に事欠く人々にとっては、そうはいきません。彼らにとって、
一年のこの時期は恐れや不安と共にやって来ます。食べる物が乏しいのに、また厳 しい冬を乗り切らなければならないからです。長くて暑い夏が来る時も同じで、学 校が夏休みの間はお腹を空かせた子どもが給食で栄養を補うことが出来なくなって しまいます。 助けを必要としている人々に手を差し伸べることは、ライオンズとしての責任で す。それぞれの地域社会から、今日の食事の心配をする人を無くさなければなりま せん。更に出来れば、短期的な解決策の先を考える必要があります。もちろん食料 配給所に食品を寄付することや、無料食堂に人手を割くことは大切ですが、同時に もっと大きな視点で捉えるべきです。隣人がお腹を空かせている原因はどこにある のでしょう? そうした家庭が苦境から抜け出せるよう、ライオンズとしてどのよ うに支援出来るでしょうか? 人は誰でも、自分の健康に良いことを選択出来る機会を持つべきです。新鮮な果 物や野菜を手に入れること、公園へ散歩に行くこと、また安全で確かな手段で職場 に通うことを、決定し、実行出来る状況でなければなりません。 しかし実際は、近くに食料品店がない、頼れる交通手段がない、公園がないなど、 格差はさまざまに存在します。ライオンズは、それぞれの地域社会でこうした格差 を埋めるために奉仕します。隣人が常に健康で充実した生活を送れるよう、私たち は社会的なセーフティーネットを構築することが出来るのです。 休日の食事についてプランを練る時や、バーベキューで火をたいている時にも、 全ての住民にとってもっと暮らしやすい地域社会にするためにはどうすれば良いか を考えてみてください。そして、それを見つけて実行してください。 心を込めて
2019-20年度国際会長
ジュ ンヨ ル・チ ョ イ
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LION 2020年1・2月号
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