国際財団 毎日の食事を通して
希望を届ける

毎日の食事を通して希望を届ける

ハンガリーの首都ブダペストでは、長年続いてきたコミュニティーキッチンが栄養価の高い日々の食事を提供し、地域社会に大きな影響を与えている。特にウクライナ難民の流入以降、食料支援のニーズは高まり続け、「ダンコーストリート共同キッチン」は子どもと家族、高齢者にとって不可欠な存在となっている。

1990年代初頭に設立されたこの共同キッチンは、家庭環境に恵まれずに十分な食事を取れていない子どもが多く通う幼稚園や託児施設、支援団体などで食事を提供し、困窮するブダペスト市民を支援してきた。9人乗りのバスをレンタルして毎日物資の調達や食事の配達を行っていたが、ウクライナ難民に対する食事の配給を始めてからは、バス1台ではニーズに応えられなくなった。食事の到着が遅れるようになり、スタッフとボランティアは自家用車を使って配達をこなす状況にあった。

「毎日、路上や広場で多くのホームレスを目にします。共同キッチンでは支援施設を建設中ですが、これまでおんぼろの車で食料を届けていました」
119地区(ハンガリー)のアンドラーシュ・フェシュ元地区ガバナーはこう述べる。

この問題に対処するため、119地区はLCIFの食料支援交付金5万7734ドルとライオンズ会員の寄付を活用し、輸送バンを購入した。3台のバンは、毎日500人の困窮者に食事を提供するのに役立っている。これらの車両により、保育園、学校、高齢者施設など、人々が最も必要とする場所に食料を届けることが出来る。

ライオンズはLCIF食料支援交付金プログラムを通じて、学校給食、フードバンク、給食センターなどの取り組みを助け、緊急に支援を必要とする人々に確実に食料を届けることが出来る。ダンコーストリート共同キッチンの支援プロジェクトは、ライオンズの強い意志と献身的な奉仕が、日々の食事に不安を抱える人々に大きな救済をもたらせると示している。

LCIF食料支援交付金の詳細については、こちらをご覧ください。

2025.07更新(国際協会配信 文/シェルビー・ワシントン)