編集室
混迷の世界情勢と
ライオンズへの影響
ライオン誌日本語版委員 佐々木孝之

世界は現在、アメリカのドナルド・トランプ大統領の政策によって直接的にも間接的にも大きな影響を受けています。これらの影響は、社会奉仕団体であるライオンズクラブにどのような影響を及ぼすのでしょうか?
トランプ政権には日米同盟を重視する一方で、防衛費負担増など日本に対して経済的なプレッシャーをかける姿勢が見られます。これにより、社会的課題や支援を必要とする分野への予算が削減される懸念があります。また、日米間の関税交渉における緊張が、特に日本の中小企業や地域経済に影響を与える可能性も否めません。地域経済が疲弊すると、ライオンズクラブの活動に必要な資金調達や地域の協力が難しくなるリスクにもつながります。
こうした貿易摩擦や経済不安が地域社会に及ぼす影響を考慮し、困窮する人々の支援活動が更に求められます。
トランプ政権の移民政策や国際協力に対する姿勢は、日本における多文化共生や国際交流活動に間接的な影響を与える可能性があります。それにより、ライオンズクラブの国際的活動への参加や支援の意義は高まるでしょう。
そのため、日本国内での多文化共生や国際的視点の共有を目指した活動をより一層進める必要があります。
会員の高齢化や減少など多くの課題を抱える状況の中、会員の皆様にはぜひライオン誌日本語版をご活用いただき、これからのクラブ活動のヒントや励みの材料としていただきたいものです。時代の変化に柔軟に対応しながら、地域と世界をつなぐ架け橋としての役割を果たしていきたいと思います。
2025.06更新(ライオン誌日本語版委員/佐々木孝之<岡山ライオンズクラブ>)