編集室 日本、がんばれ!
ライオン誌日本語版委員会委員長 星野勝美

GDP(国内総生産)推移の図を見た。日本は中国に抜かれ、世界第2位から転落。更にドイツにも抜かれ4位。その座も、インドに奪われるのは時間の問題だ。海外旅行をすると「安い日本」を実感して悲しくなる。
国内から中国に生産を移して進んだ技術流出、人材流出、国内空洞化。過度の円安誘導による輸出企業の過保護、輸入物価の上昇、巨額の財政赤字に、金利操作も困難。企業は賃上げより内部留保を優先。雇用の流動性を抑えたまま非正規雇用を拡大し、貧富の差は拡大。子育てに自信が持てなくなる若者層の増大で婚姻減少、少子高齢化の進行、人手不足。負の連鎖が誰にも止められない状況になっている。
一人当たりのGDP(2023年)で見ると、経済協力開発機構(OECD)加盟38カ国中、何と22位という悲惨な状況。選択的夫婦別姓制度はいまだ実現せず、女性の活躍が本当に遅れている。スウェーデンを訪問した時に聞いた話では、選挙の比例名簿が男性・女性交互になっていて半々になる仕組みになっているという。デンマークやドイツの働き方に関する本によれば、ワーク・ライフ・バランスを重要視する彼らは長時間労働とはほど遠いが、それでも一人当たりのGDPは日本よりも高い。日本には高い教育水準、勤勉な国民性など優れたところがたくさんあるが、欧米先進国に再び学ぶことも多いと思う。最先端技術の研究・開発を促進することにより国力を強化し、また幼少期から英会話を日常的なものにして、世界の国々から優秀な学生がどんどん集まるような国になってほしいものだ。
なんてことを普段考えている訳ですが、ここまで読んでくださった方に感謝いたします。ついでに、お願いがあります。このウェブマガジンの存在をぜひ周りの人々に広めていただきたいのです。と言うのは、この記事を読まれた方は、日常的にスマホやパソコンと親しんでいる人だと思われますので、まだウェブマガジンにあまり親しんでいない周りの方にアドバイスしていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。
2025.05更新(ライオン誌日本語版委員会委員長/星野勝美<群馬県・太田ライオンズクラブ>)