投稿リポート
シカの食害に負けず
子どもたちと植樹活動
大分県・日田ライオンズクラブ
#環境保全
#青少年支援

3月22日、日田ライオンズクラブ(84人)は日田市小野の山林で植樹活動を行った。
2年前、地元の山林に苗木500本の植樹を行い「日田ライオンズクラブの森」と名付けた。翌年も継続して森を育てていく計画だったが、シカの食害により苗木は全滅状態となってしまった。
そこで今年度は森林組合の指導を受けながら、同じ場所に保護資材(シェルター)を添えて苗木450本を植えることにした。この事業にはLCIFシェアリング交付金を利用し、青少年健全育成事業として普段からつながりのあるソフトテニス協会、日田少年少女合唱団、少年サッカー、少年柔道等の団体を通じて参加を呼びかけ、総勢66人で実施した。
開会式では、長年林業に携わってきた日田林工高等学校の元講師による森の授業を行った。日田は日本有数の林業地で、林業で栄えてきた町だ。その歴史を学び、また、森を育てることは地球温暖化防止や国土の保全、水源の涵養(かんよう)などにつながって私たちの生活に恩恵をもたらしてくれることを知って、参加した子どもたちも持続可能な開発目標(SDGs)への意識を高めてくれたものと思う。
当日は天候に恵まれ、汗ばむほどの陽気だった。苗木・添え木・保護材を数カ所に配置し、参加者が植えていく単純な作業ではあるものの、傾斜があって足元が悪く、思い通りにはいかない。一番下の場所を担当したクラブメンバーは斜面の上から下まで動き回り、全身筋肉痛になったようだ。地元の山に入り、子どもたちと一緒に森づくりをする貴重な経験が出来たことを、とてもありがたく感じている。
今回の植樹活動は新聞各紙で大きく報じられ、植樹の様子を写した動画をインスタグラムでもアップしてもらい、私たちの活動を多くの人に知っていただけたと思う。
子どもたちと共に、苗木も無事に元気に成長してくれますように。
2025.05更新(会長/梶原義一)