投稿リポート 盲導犬について学ぶ
小学校で特別授業

盲導犬について学ぶ 小学校で特別授業

留萌みなとライオンズクラブ(山田篤会長/37人)は、地域の市民や子どもたちに、普段の生活の中では出会う機会が少ない視覚障がい者や盲導犬に対する理解を深めてほしいと考え、2年前に盲導犬育成奉仕事業をスタートさせた。

まずは、北海道盲導犬協会に依頼してクラブ例会で講話をしてもらい、メンバーが視覚障がい者や盲導犬への理解を深めた後、事業への取り組みを開始した。昨年から行っている盲導犬募金は、市民から大きな関心が寄せられ、徐々に理解と協力が広がりつつある。

今年度は留萌市内の小学校を対象に初めての盲導犬教室を開催した。5月9日、午前は市立緑丘小学校4年生の12人、午後は市立東光小学校2年生の42人を対象に実施。北海道盲導犬協会から講師の勝野妃奈さんと盲導犬ワフ号(PR犬)を派遣してもらい、パワーポイントを使った講話やDVD鑑賞、盲導犬との歩行体験など体験型の授業を行った。歩行体験では、児童たちは初めての目隠し歩行に緊張していたが、「貴重な体験が出来ました」と話してくれた。

盲導犬の育成を支えるには募金が不可欠だ。盲導犬の実働頭数は全国で796頭、北海道では41頭(厚生労働省発表・2024年9月末現在)。盲導犬1頭の育成には500万円以上の費用がかかると聞く。私たちは今後も、募金活動や盲導犬教室を行って盲導犬や視覚障がい者について知るきっかけを作り、多くの人に理解を深めてほしいと考えている。

子どもたちにはこの教室を通して命の大切さも学び、家族や友だち、生き物を大切にし、優しい気持ちを持ち続けてほしいと願っている。

2025.05更新(保健奉仕委員長/小関亜維)

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