投稿リポート 榊原温泉さくら祭りで
ランタンプロジェクト

榊原温泉さくら祭りでランタンプロジェクト 

久居ライオンズクラブ(髙山拓未会長/76人)は4月8日、津市にある福祉旅館・榊原温泉湯の瀬ラムちゃんパークで開催された「榊原温泉さくら祭り」の一環として「ランタンプロジェクト」を実施した。固定ランタンと打ち上げランタンを用意し、日が暮れる頃に火を灯す。地域のさまざまな団体や市民の方たちと心を一つにして、地元を盛り上げていこうと実施した。今年度結成45周年を迎えた当クラブの記念事業として、地域活性化委員会を中心に数カ月前から企画し、委員会や全体会議を重ねて開催にこぎつけた。

さくら祭り第1部のセレモニーでは、当クラブから祭りの実行委員会へ机寄贈の贈呈式を行った。またライオンズ・ブースではランタンプロジェクトとして、祭り会場を訪れた人たちにそれぞれの思いや絵を固定ランタンに書いてもらった。その数は150個にもなった。

第2部では、固定ランタンを会場いっぱいに設置。参加者に、これらに火を入れてもらった。また同事業の関係者が、打ち上げランタン30個を空に飛ばした。バイオリンやチェロによる音楽が流れる中、薄暮の空と地上の両方にランタンの柔らかい炎が揺らめく光景はとても幻想的だった。実は当初、一般の参加者にも打ち上げランタンを飛ばしてもらう予定で準備を進め、当日昼までに約60組120人の申し込みを受けていた。しかしこの日は風が強かったため、安全を第一に考えた結果、16時の時点でやむを得ず数を減らして関係者のみによる打ち上げとすることを決定した。申し込みをされた方々には、受け付け時に直前の中止もあり得ることを了承いただいていたので、トラブルになることはなかった。会場には1部、2部合わせて1500人ほどの来場があり、大いに盛り上がった。

事業の準備段階では、当クラブ・メンバーを始めさくら祭り実行委員会や他団体と何度も集まって議論を重ねた。全国的に見ても、打ち上げランタンの許可を得るための条件は非常に厳しい。委員会では許可を受けたことがある団体に指導を仰ぎ、何度も現地調査と検証を重ねた。安全を第一に掲げ、火の付いたランタンが飛んでいってしまわないようにひもを付けて回収可能にし、火事や事故などが起きないようひもの種類や角度、長さなどにも試行錯誤を繰り返した。こうした努力が実り、参加者の皆さんにとても喜んでもらえて、かつ無事に終えることが出来た。

初めて行ったランタンプロジェクトは大成功を収め、地域の他団体からも「継続事業として引き継いでいけないか」という意見をいただいた。このように評価してもらえたことで、地域活性化につながる活動の第一歩になったと感じた。今後もライオンズクラブの経験と知恵を生かし、地域と連携して、この町のすばらしさを継承していきたい。

2023.05更新(MC・交流委員長/田中利幸)

●関連記事
「バルーンツリーで地域を元気に」久居LC(2022.05更新)
「仮装パレードの復活で久居の町を華やかに」久居LC(2018.12更新)