投稿リポート 小中学校でスマホ・ネット
依存症防止の講演会

小中学校でスマホ・ネット依存症防止の講演会

富士宮ライオンズクラブ(鈴木貴之/68人)は市内の小学校、中学校各1校で静岡県依存症治療拠点機関である聖明病院の臨床心理士・松井一裕先生によるスマホ・ネット依存症防止講演会を実施した。1月24日に富士宮市立黒田小学校で4~6年生を対象に、また2月21日には市立第四中学校で行った。

黒田小学校では各学年の保護者代表も聴講した。近年はスマートフォンやタブレットの普及に伴い、インターネットやゲームに過剰にのめり込んで依存症になり、日常生活に支障をきたす子どもが増加。しかも低年齢化しているという。同校でも半数以上の児童が自分の携帯電話を持っており、ゲーム機の所有率は90%以上。これには先生方も驚いていた。講師は依存症にならないネットとの向き合い方として、「うそをつかないこと」が大切だと強調した。例えば、親と約束した時間よりも長くゲームをしてしまったら、それを正直に話す。これはどの依存症にも言えることである。

講演に続いて、富士宮ライオンズクラブが薬物乱用防止教室を実施した。難しい部分もあったかもしれないが、薬物乱用は絶対にしてはいけないことを覚えてもらえたと思う。たばこや酒は「ゲートウェイドラッグ」と呼ばれ、薬物使用の入り口になることも伝えた。

第四中学校での講演は、新型コロナ対策のために会議室からリモート放送での実施となり、生徒は各教室で聴講した。やはり生徒の半数が自分のスマホを持ち、ゲーム機はほぼ全員が持っていた。講師からスマホやゲームは1日4時間以上使用すると時間に比例して学業成績が悪化する傾向があると聞くと、生徒たちはこのデータに大変関心を持っていた。質疑応答では、「依存症になったらどうやって治療するのか?」という質問があり、講師は「スマホやゲームの使用時間を記録して、少しずつ時間を短くしていく。家族の協力を得ながら治す試みを続ける」と回答した。

ここでも当クラブによる薬物乱用防止教室も実施した。生徒からは「みんながやっているから少しだけ・・と危機感が下がってしまうのは薬物以外にも当てはまることで、周りに流されないように気を付けたい」といった感想が挙げられた。生徒たちに「薬物乱用は絶対ダメ!」という意識が生まれるきっかけとなったと思う。

生徒からは最後に、「依存症の怖さを知り、どうしたら気を付けられるかを学ぶことが出来た」「将来のために自分の生活を見直そうと思った」「今後スマホを持つ機会が来た時に正しく使えるように、今から準備しておきたい」といった感想があった。先生方からは「子どもたちの現状を知れたのはとても有意義だった」「制限を強めるだけでなく、子どもたち自身がスマホなどの適切な使い方を判断出来るように学校でも声かけを行っていく」「情報機器は使い方次第で子どもの探究意欲を伸ばすための有効なツールになる」との言葉を頂いた。

インターネットやゲームはデジタル社会における必須のアイテムであり、優れたコミュニケーション・ツール、教育ツールにもなる。今回の講演会が、これらを上手に使うための一助になることを願ってやまない。
 
2023.04更新(青少年委員長/金子佳正)