投稿リポート お買い物ついでに
乳がんの無料検診

お買い物ついでに 乳がんの無料検診

北九州ひまわりライオンズクラブ(森山笑美子会長/20人)は3月5日の10時から16時、北九州市にあるショッピングセンター・サニーサイドモール小倉にて、市との提携事業として「休日にお買い物ついでに乳がん検診」を実施した。

大手企業に勤めている人は毎年健康診断があるが、家庭内で子育て中だったり、パートタイマーとして働いていたりする女性はなかなか機会に恵まれない。そこで北九州市では、40歳以上の女性が1000円で医療機関での乳がん検診を受けられるようにしているのだが、認知が広がらず検診率もあまり伸びていなかった。毎年3月8日は「世界女性デー」であり、また厚生労働省は毎年3月1~8日を「女性の健康週間」としている。そこで当クラブは、この機会を多くの女性たちが自身の健康を考えるきっかけにしたいと、2020年に市との提携事業を企画。休日にマンモグラフィー車を配置出来る商業施設に協力してもらい、クラブが検診費用を負担する形にした。

しかし、企画した最初の年に新型コロナの感染拡大が始まり、第1回は中止を余儀なくされた。翌21年は啓発活動や声かけが出来ない中ではあったが、完全予約制にして50人の検診を実現した。22年には啓発グッズを配布した他、インターネットテレビの取材も受けるなど、回を重ねる度に少しずつ出来ることが増えてきている。そして今年は市のホームページや市政だよりに情報を掲載し、予約枠を80人に増加した。

予約は受け付け開始から2時間ほどで定員に到達。当日は検診を受けない人にも乳がんの模型を使った触診体験をしてもらうコーナーを設けた他、啓発ブックの配布も行った。また、お子さんと一緒に来た人が受診している間の子守り役はメンバーが担当した。

検診の結果、再検査になった人もいる。乳がんは早期に発見出来れば治癒を目指せる病気だ。忙しいからと先延ばしにせず、一人ひとりに自身の健康を考えてもらいたい。事業を継続することで一歩ずつ前進出来るよう、北九州ひまわりライオンズクラブは次年度に向けて調整を進めている。
 
2023.04更新(テール・ツイスター/多田弘美)