投稿リポート 中学校で薬物乱用防止教室
開催希望校増加

中学校で薬物乱用防止教室 開催希望校増加

新潟ノース ライオンズクラブ(武田浩昭会長/58人)は今年度、新潟市北区にある中学校5校で薬物乱用防止教室を実施した。当クラブでは2018年に薬物乱用防止教室をスタート。例年は年に2校で行っていたが、各校の養護教諭や校長会からライオンズの薬物乱用防止教室の評判が伝わり、開催希望校が増えたもの。今年度受講した中学生の数は、全5校11クラスの延べ387人に上った。

薬物乱用防止教室50分間の内訳は以下の通り。
① あいさつ「ライオンズクラブの活動について」(3分)
② シュプレヒコール「薬物乱用はダメ。ゼッタイ。」(2分)
③ DVD鑑賞(約10分)
④ パワーポイントを使っての説明(約10分)
⑤ 小テストの実施(5分)
⑥ シミュレーション「薬物の誘いの断り方について」(グループミーティング)10分
⑦ 各グループによる発表(5分)
⑧ シュプレヒコール「ダメ。ゼッタイ。」
⑨ まとめ(5分)
⑩ 質疑応答(2分)
⑪ 閉会のあいさつ(3分)

これまではDVDとパワーポイントを使って薬物の危険性やSNSを使用する際の注意点を紹介し、またグループミーティングや寸劇などを行っていた。本年度は新たに独自の小テストを作成し、講義内容の理解度を確認した。更にフリー素材を使用して4コマ漫画を作り、シミュレーションの一つとして提示。生徒たちが薬物乱用の危険を身近に起こりうることとして受け止め、グループミーティングで自分たちの言葉で話し合えるように工夫した。

クラブが独自に作成した小テスト

ミーティング後、薬物使用の誘いに対するさまざまな断り方が各グループから発表された。今後もしそのような誘いを受けることがあれば、「薬物乱用はダメ。ゼッタイ。」という言葉を必ず思い出してほしい。「教室開始冒頭で「ダメ。ゼッタイ。」を3回繰り返し唱和したが、グループミーティング後に生徒も先生も全員で再度シュプレヒコールを行った時には、自然と前よりも大きな声になっていた。最後に閉会のあいさつとして、「薬物の誘惑に負けることなく、大きな夢や目標を持って成長してほしい」と伝えた。夢や目標があれば薬物に関心が向きにくく、誘われにくくなり、断る勇気も自然と出てくるだろう。

新潟ノース ライオンズクラブはこれまで青少年健全育成事業として、園児を対象としたチューリップの球根植え、小学生によるアキグミの植樹といった環境保全活動や、ミニバスケットボール大会、中学生のサッカー大会などのスポーツを通じた青少年育成事業も行ってきた。みんなに健全で健康な人生を歩んでもらいたいという、人生の先輩であるライオンズ・メンバーの願いを感じてもらえたらと思う。そして同じ地域に暮らすライオンズのおじさん、おばさんが行う薬物乱用防止教室は、地域社会全体で子どもたちを守ることにつながるだろう。彼らを心から大切に思っていることを直接伝えられる、貴重な奉仕活動の一つである。
       
2023.02更新(薬物乱用防止委員長/川﨑寛)