投稿リポート サムライ支部結成5周年
"雪育"プロジェクト

サムライ支部結成5周年 “雪育”プロジェクト

岡山県の県南地域は雪はほとんど縁がなく、雪に親しむ機会がない子どもが多い。そこで倉敷西ライオンズクラブ(平井弘明会長/45人)はサムライ支部(武政智哉支部長/8人)結成5周年記念事業として、子どもたちに雪と触れ合う機会を提供し、最近注目され始めた「雪育」を通して心身の成長と地球環境保護への意識を育むことを目的に、当県新見市にあるいぶきの里スキー場でスキー・スノーボード体験ツアーを開催した。また、ウクライナから岡山県に避難してきている親子も招待し、異国で不自由なことも多いだろう中で日本での楽しい思い出を作り、また日本の子どもたちと国際交流してもらう機会とした。

クラブの活動域である倉敷市玉島・船穂地区の全ての小学校を通じて、全校児童に参加者募集のチラシを配布したところ、定員を大幅に上回る子ども約120人、大人90人から応募があり、やむなく抽選を行うことになった。

1月29日の朝7時半、小学生57人、保護者ら67人、ウクライナ関係者8人、支部会員7人の合計139人が大型バス3台に分乗し、いぶきの里を目指して玉島支所を出発した。折からの大雪のため予定よりやや遅れたものの、車内でSDGsを学ぶDVDなどを鑑賞しているうちに無事にスキー場に到着。開校式の後、早速、スキー組とスノーボード組に分かれてインストラクターの指導の下でスクールを開催した。

数日前から到来していた10年に1度クラスの大寒波の影響で新雪が降り積もり、ゲレンデは絶好のコンディション。「こんなにすごい雪を見たのは初めて」と子どもたちは大喜び。初めてスキー場に来たという子がほとんどだったが、インストラクターの指導を受けてメキメキ上達していった。ウクライナ人親子も、現地取材のNHKのインタビューに答えて「今日はすばらしかった。スキーを初めてやった。子どももとっても遊んでいた。幸せ。ありがとうございます」と大変喜んでくれた。この様子は当日夕方や翌朝のNHKのニュースで放映され、ライオンズクラブの良いPRにもなったと思う。

今回参加した子どもたちが将来の日本を担う立派な大人に成長してくれることを願うと共に、一日も早く平和が訪れ、ウクライナから避難してきた方々が安心して帰国出来ることを祈っている。

2023.02更新(幹事&MC委員長/山本達也)