投稿リポート ウクライナ人留学生と
レオクラブの交流事業

ウクライナ人留学生とレオクラブの交流事業
ウクライナ人留学生と種子島レオクラブのメンバー

種子島ライオンズクラブ(43人)は今年度、結成55周年を迎えた。これまで諸先輩が築き上げてきた伝統を大切にしながら新たな半世紀の歴史を刻むべく、地域社会のニーズに応える新たな奉仕に会員全員で取り組もうとしている。

1月17、18日には、鹿児島市内に避難しているウクライナ人留学生3人(ヴォズニュク・カテリーナオルハさん20歳、ヴォロシュチュク・ヴィクトリアさん20歳、ディシュカント・アンナマリアさん21歳。いずれも女性)を種子島に招き、当クラブがスポンサーした種子島レオクラブと交流する事業を実施した。きっかけとなったのは、当クラブが所属する337-D地区(鹿児島県・沖縄県)の地区YCE・レオ委員会が鹿児島市内で行った「337-D地区英語・国語スピーチコンテスト」で、ここに参加したレオ・メンバーが、招待されていたウクライナ人留学生と接点を持った。その後、レオクラブから「ぜひ彼女たちを種子島に招き、交流を深め、学びの場にしたい」と申し出があったのだ。

レオクラブの目的でありLEO(レオ)の由来にもなっている、指導力(Leadership)育成を図り、経験(Experience)を積む機会(Opportunity)を提供することが親クラブの役割と考え、レオたちの提案に応えるために調整を進めた。当クラブのレオ委員長が精力的に取り組み、地区YCE・レオ委員会の支援も得て、実現にこぎつけることが出来た。

1月17日、種子島ライオンズクラブとレオクラブの共同主催による「種子島ライオンズクラブカップ・英語スピーチコンテスト」に合わせて、ウクライナ人留学生の3人と、彼女たちが日本語を学んでいる専門学校・原田学園の先生が来島した。初日は、世界で最も美しいロケット発射場と言われる種子島宇宙センターなどをレオ・メンバーが案内。その夜は当クラブとレオクラブの合同例会を行った。

2日目は、クラブ・メンバーでもある八板俊輔西之表市長が歓迎のあいさつ。スピーチコンテストの他、本クラブきってのアイデアマンである幹事の企画で、書道家のメンバーが留学生の名前をストーリー性のある漢字に変換して色紙に記すライブ・イベントを実施し、とても喜んでもらえた。

この事業を通じて、レオ・メンバー一人ひとりに異なる文化を学ぼうとする姿勢と、その価値観を尊重する国際人としての意識の萌芽(ほうが)を見ることが出来た。まさにライオンズの活動の趣旨に沿うものであったと感じている。また、川田代泰和地区ガバナーが積極的に取り組んでいるウクライナ人留学生支援に協力出来た点でも良かった。我々ライオンズ・メンバーもレオと同様に、ウクライナ人留学生から多くを学べたことを改めて感謝したい。

彼女らは夏の再会を期して帰路に着いたが、一刻も早くかの国に平和が訪れることをメンバー一同願うばかりである。
 
2023.02更新(会長/竹下秀樹)