投稿リポート ベトナム人留学生の
そば打ち体験会

ベトナム人留学生のそば打ち体験会

東京大江戸ライオンズクラブ(池一成会長/17人)は新型コロナの感染者数が比較的抑えられていた9月25日、西浅草にある(一社)全麺協研修センターを会場に、在日ベトナム学生青年協会と蕎麦喰地蔵尊蕎麦打ち会との共催による第12回そば打ち体験会を実施した。ベトナム人留学生に日本の代表的食文化であるそば打ちを体験してもらおうというもので、コロナの影響で3年ぶりとなった今回は首都圏在住の留学生約30人と日本人学生などが参加し、ライオンズ・メンバーと共に楽しい一日を過ごした。

ベトナムには、とても豊かな麺食文化があるが、フォーやブンなどの米粉麺が多い。そば粉の麺や、自分の手で粉をふるいにかけるところからの体験はみんな初めてだった。江戸ソバリエ協会などから指導者8人の応援を得て、グループに分かれて「水回し→コネ→延(の)し→たたむ→切る」といった作業を行った。大きな包丁で均等な太さに麺を切る際には苦戦を強いられ、ゆであがった時に少し固いものも混ざっていたのはご愛敬。それでも、それぞれ自分たちが手作りしたそばが一番おいしいと、皆笑顔で食べていた。また先生の厚意で、そば稲荷も作った。

当日は、ベトナム国営テレビ「VTV」の取材も入った。14年にわたって開催されているこのそば打ち体験会は、今ではベトナム人留学生の楽しみの一つになっている。10数年前に参加した元留学生が子どもを連れてきてくれることもあり、そうした時には大変感慨深く、継続して良かったと思う。

2023年は、日越外交関係樹立50周年の節目の年。このそば打ち体験会も、更に充実したものに進化させていきたいと考えている。

2022.12更新(理事、ベトナム支援委員会委員長/小川弘行)