投稿リポート 小中学生ビブリオバトル
富士宮大会

小中学生ビブリオバトル富士宮大会

富士宮ライオンズクラブ(鈴木貴之会長/68人)は11月10日、富士宮市民文化会館小ホールで、富士宮市教育委員会との共催による小中学生ビブリオバトル富士宮大会を開催した。ビブリオバトルとは、本の紹介をするコミュニケーションゲーム。各参加者は自分が面白いと思う本を5分間で紹介し、参加者全員によるディスカッションの後、「どの本を一番読みたくなったか」を基準とした投票を行って「チャンプ本」を決定する。ビブリオバトルでのプレゼンテーションはスピーチや発表の練習に、また意見交換はディスカッション能力、コミュニケーション能力の育成につながる。更にビブリオバトルには、教育現場で最も育成したい分野の一つとされる総合的な国語力「考える力」「感じる力」「想像する力」「表す力」を養成する要素が十分に備わっている。

市の教育委員会でもビブリオバトルは注目されていたが、高校では全国大会まであるものの、小中学校では全市を対象とした大会はなかった。そこで当クラブが、初めての小中学生によるビブリオバトル大会を開催することにしたのである。

当日は参加校を代表して小学生の部4人、中学生の部7人が、自分が薦める図書のプレゼンテーションを行った。本の内容、好きな場面やフレーズ、自分の感想などを身ぶり手ぶりも交えて一生懸命に伝え、聴講者からの質問にもしっかりと答えた。また市内全校をオンラインでつないで1300人余の小中学生がリモートで参加し、質問も行った。

聴講者投票では1冊を選ぶのが難しいらしく、多くの子が頭を悩ませていたのが印象的であった。厳選の末、得票数が多かった3位までを鈴木会長が表彰した。大会は大いに盛り上がり、読書好きな子には更に新しい本を知るためのきっかけになり、苦手な子にも楽しさを伝えられたと思う。大会後、当クラブから市内の全小中学校に、小学生、中学生各部のチャンプ本及び2位、3位の本を寄贈することにした。

2022.12更新(青少年委員長/金子佳正)