投稿リポート 絆をつないだ
台風15号被災地支援

絆をつないだ台風15号被災地支援

9月23日夜から24日未明にかけ、台風15号に伴う猛烈な雨が静岡県内各地を襲った。静岡ライオンズクラブ(128人)の本拠地である静岡市でも土砂崩れや道路の冠水、浸水や断水など多くの被害が発生した。自宅や事業所に土砂が流入するなどの被害を受けたクラブ・メンバーも多数に上る。

こうした状況を受け、当クラブは静岡ライオンズクラブ災害対策室(平井敏晃室長)を立ち上げ、執行部やアラート委員会(栗田俊樹委員長)を中心に9月26日から支援活動を開始した。27日には平井会長と栗田委員長が被災地を視察して被害状況を確認し、必要な支援物資と1人5枚以上のタオルの寄付をクラブ・メンバーに呼びかけた。全国のライオンズクラブからも状況確認や支援の連絡が相次いだ。また全国各地から大勢のボランティアがやって来て、山間部や住宅街など被災地の復旧活動に尽力してくれた。

静岡ライオンズクラブは市の社会福祉協議会と連携し、9月29日からボランティアセンターに合流。市内3カ所で、作業を終えたボランティアへのペットボトル飲料の配布を行った。また10月1日と8日には静岡駅地下道自由通路で募金活動を実施。企業や他クラブ等の協力も得て、静岡市へ義援金及びタオル、ペットボトル、ウォーターバッグを、社会福祉協議会へ支援金とペットボトルを贈呈した。

市内の山間部では家屋や車が土砂に埋まるなど、長期にわたる支援が必要な場所も多数あった。実際に現地へ入り復旧作業を行った他クラブ及び当クラブのメンバーもいて、状況に応じた活動を行ってくれたことに感謝したい。また、ボランティアセンターが開設されて以来、ほぼ毎日参加した人も少なくない。本当に頭が下がる思いだ。

多くの人の努力のかいあって、西ケ谷総合運動場に設置された災害ボランティアセンターの毎日の業務は11月13日をもっていったん終了、以降は土日祝日のみの活動となった。一生懸命立ち直ろうとしている被災地の方々、また泥まみれになって働くボランティアの姿は、目に焼き付いて離れない。今回の災害を通し、アラートの重要性と、そして何よりも人の愛、絆、勇気など多くのことを学んだ。全国からボランティア活動に参加された方々、支援してくださった各企業、そしてライオンズ・メンバーに心から感謝申し上げる。今回の教訓を元に、今後も「ウィ・サーブ」の精神で活動していきたい。
 
2022.11更新(会長/平井敏晃)