トピックス 地区における日本ライオ
ンズ大学校の取り組み

地区における日本ライオンズ大学校の取り組み
安藤忠雄氏(右)に名誉講師の委嘱状を手渡す城阪JLU学長

2020-21年度から日本ライオンズ大学校(以下JLU)がスタートした。335-B地区(大阪府・和歌山県)では、20-21年度地区ガバナー方針として「JLUに向けての第一歩」を掲げ、メンバーが出席したくなる例会づくりのツールとして「JLUに登録されたメンバー講師を例会等に派遣するプログラム」を進めた。

JLUはメンバーの資質の向上とクラブの活性化を目的に設立され、2020-21年度国際理事会アポインティを務めた城阪勝喜元335複合地区議長が学長を務める。JLUは、国際協会の講師育成プログラムを修了した講師や、さまざまな専門分野で卓越した知見を持つメンバーの情報を集約し、その中から講師を紹介することで地区やクラブの研修会やセミナーを支援すると共に、研修の質の向上を目指している。

当地区では地区活性化のための特別委員会としてクラブ・地区活性化特別委員会を設置しており、当地区におけるJLUの立ち上げはこの特別委員会が担当し、スタートした後はGLTが担当することにした。そして、年度内に数回のクラブ例会に講師を派遣する目標を立てた。特別委員会ではまず、JLU立ち上げに当たって制度の趣旨を確認した上で、「講師の推薦・登録」と「講師派遣」について論点整理を行い、JLUの城阪学長の指導の下、「日本ライオンズ大学校講師・登録推薦募集要項」を作成。2020年8月31日付で地区内のクラブ会長宛てにJLU設立に伴う講師の登録推薦の依頼を行った。

その結果、地区内クラブから多くの登録推薦があり、被推薦者に対する講師登録の確定と今後の活動等について2020年の年末までに決定した上で、21年から講師派遣を開始する予定だった。ところが、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言等の発令により全ての予定が延期され、ようやく本年5月26日に正式に当地区におけるJLU第一次講師が確定。クラブ推薦による講師が66人、国際協会の講師育成プログラム修了者16人、合計82人(21年5月末日現在)の講師登録となった。具体的な講師派遣については、2021-22年度からの実施になると思われる。今後は地区キャビネットからの講師推薦を進め、講師登録名簿の充実を図っていくと共に、各クラブが積極的に講師を招いていただくよう推進する必要がある。

こうした動きの中、世界的な建築家である安藤忠雄氏にJLU名誉講師の就任を打診したところ、快諾していただいた。安藤氏は大阪市出身で、最近では2020年7月に大阪・中之島に開館した図書施設「こども本の森 中之島」を提案・設計されている。本年4月には、フランス政府からレジオン・ドヌール勲章のコマンドール章を建築家として初めて受賞された。この勲章はナポレオン・ボナパルトによって創設され、同国に多大な貢献のあった人に贈られるもので、コマンドールは民間文化人に与えられる最高位の勲章だ。

6月29日に開催された335-B地区第67回年次大会において、城阪学長から安藤氏にJLU名誉講師の委嘱状が手渡された後、「人生100年ーーいかに生きるか」をテーマとして安藤氏による記念講演が行われた。大阪人らしい、ユーモアあふれるすばらしい講演であった。

2021.07更新(2020-21年度335-B地区ガバナー/中谷豊重)