投稿リポート タマネギ販売で資金獲得
いのちの電話への支援

タマネギ販売で資金獲得 いのちの電話への支援

たつの赤とんぼライオンズクラブ(30人)は2021年5月に結成15周年を迎えた。当クラブでは数年前からタマネギを販売する資金獲得事業を実施している。これは結成時からのメンバーである太田京子さんの夫で加古川中央ライオンズクラブの太田久之元地区ガバナーが淡路島の洲本出身であることから始まった。太田夫妻が淡路島に所有している土地で当クラブ・メンバーと共に晩生タマネギを育て、それを販売するのだ。メンバーは苗植えから手伝いをし、ライオンズ・メンバーや知人に声をかけて収穫したタマネギの販売先を確保している。収入はクラブの事業を実施する際の資金としてきた。

しかし2020年は新型コロナウイルスの感染者が増え、なかなか以前のように奉仕活動を行うことが出来ない日々が続いた。そこでタマネギ販売の収入はクラブの事業資金にするのではなく、「はりまいのちの電話」に寄付をすることに決定した。コロナ禍で生活様式が変わり、職を失ったり生活が困窮したりすることに悩んだ方が自らの命を絶つという悲しいニュースが増えた今、必要とされている活動だと感じたためだ。

「いのちの電話」は1953年にイギリス・ロンドンで行われた自殺予防のための電話相談がその始まりだ。運動は世界的に広がり、日本では71年10月に東京で開始された。2020年現在、加盟センターは全国で50を数え、約6000人のボランティア相談員が活動している。

兵庫県では3度目の緊急事態宣言が延長された5月、タマネギは無事に収穫された。6月20日にメンバーで箱詰めを完了。随時購入者に発送する。少しでも人々の心が和らぎ、希望と勇気をもって生きていかれることを願って開設されているこの「いのちの電話」への支援を通じて、苦しんでいる方の手助けになれればと思っている。

2021.06更新(会長/三浦淳子)