トピックス ライオンズクエスト・
オンラインセミナー開催

ライオンズクエスト・オンラインセミナー開催
セミナーの導入として行ったエナジャイザー

3月26日14時から16時まで、ビデオ会議システムZoomを利用して335複合地区ライオンズクエスト・オンラインセミナーを開催した。335複合地区ライオンズクエスト委員会(三宮秀介委員長)によるこのセミナーには、今期のライオンズクエスト委員だけでなく、地区ガバナーや副地区ガバナー、次期ライオンズクエスト委員など40人が出席した。

セミナーの講師はライオンズクエスト認定講師の柴咲子氏が務めた。講師の自己紹介の後、顔や身体を使ったジャンケンゲームなどのエネジャイザーを行い、これにより初対面の人も多かった参加者の肩の力や余計な緊張感が一気に抜けると共に、学ぶ集団としてセミナーへの集中力が生まれた。

本セミナーのテーマの一つは、コロナ禍でのライオンズクエスト・プログラムのあり方であった。新型コロナにより学校を始め子どもたちを取り巻く環境も変化しており、家族の時間が増えるなど良い影響もある反面、学級崩壊の増加など子どもたちの精神状態が不安定になっている実情がある。そこで、このコロナ禍において子どもたちにどのような力が必要なのかをグループで検討し、発表することにした。短い検討時間であったにも関わらず「目標を見つける力」や「自ら考える力」といった多くの「必要な力」が発表された。そして、ここで発表されたいろいろな力が、まさに「ライフスキル」と呼ばれるものであり、子どもたちにライフスキルを身に着けてもらうためのプログラムが、ライオンズクエストであることが端的に確認出来た。

続いて、ライオンズクエスト未経験者向けにプログラムの具体的な内容が説明された。幼稚園・保育園のプログラムで扱う内容から始まり、中学生・高校生のプログラムまで徐々に発展していく内容が示された。参加者から「このプログラムが最も効果を発揮する年齢・学年はどこか」という質問があり、これに対しては「出来るだけ早い段階から繰り返し行うことが大切」という講師の見解が示された。テキストの改訂やワークショップ開催方法の説明の後、安心して人が集まることが難しい現状を踏まえ、オンラインでのワークショップやセミナーの開催方法や例が示された。

参加者からは、本セミナーのような導入プログラムをオンラインでもよいので学校などで行い、ワークショップへの橋渡しにすればよい、との意見があった。これに対しては参加者の多くが賛同し、コロナ禍での普及活動の道が開けたと言える。また、ワークショップと同等にそれ以降のフォローアップの大切さが説明され、オンラインでのフォローアップ・セミナーの実施例も紹介された。

今回は時間の都合で、準備を要する模擬授業体験までは行えなかったが、初めてライオンズクエストに触れた参加者からは「プログラムが何を目指しているのかが分かり良かった」とか、「自分の子どもが通う保育園でも声が大きい子におとなしい子が従っている図が既に見られ、いじめが始まっている。先生方は報告はしてくれるが『そんな感じで終わり?』ということも多く、もっと子どもたちが自分たちで考え、解決方法を見つけてくれたらなあと思っていた。このセミナーを体験して、うちの幼稚園でも取り入れてほしいと思った」などの声が上がった。

また特徴的だったのは、ライオンズクエスト委員の経験者など、過去に関わったことのある人も多く参加していたことである。ライオンズクエストに一度関わるとその重要性を認識し、委員の任期を終えてからも応援してくれたり、再び委員を務めたりする人が多い。このようにしてサポーターが増えていけば、事業もどんどん拡大していくものと思われる。

2021.04更新(335-A地区ライオンズクエスト委員長/土田壮太郎)