投稿リポート レオクラブの生徒たちが
豪雨被災地支援

レオクラブの生徒たちが豪雨被災地支援

令和2年7月豪雨により、熊本県の人吉・球磨地方では多大な被害が発生した。菊池ライオンズクラブ(37人)がある菊池市は県北部に位置し、大雨は降ったが幸いにも被害の発生はなかった。当市には、菊池ライオンズクラブが結成・指導している菊池レオクラブ(津山実史会長/48人)があり、市内複数の学校の生徒らが共に活動している。それらのうちの一つ、菊池女子高校のレオクラブに参加している生徒たちは豪雨災害の発災後すぐ、荒木真紀子校長に「被災地、被災された方々のために何かしたい」と直訴。募金活動を始め、卒業生が寄贈してくれた体育館シューズ等を洗い消毒して被災地に送る活動を行った。

更にレオクラブの生徒たちは被災地にボランティアに行くことを要望、荒木校長から菊池ライオンズクラブ会長である私に相談があった。熊本県内でも新型コロナウイルスの感染拡大が続き、菊池市でも感染者が確認されている状況ではあった。しかし何とか被災地を思う生徒たちの強い熱意に応えようと、生徒も保護者も安心してボランティアに行ける体制作りに踏み切った。菊池ライオンズクラブ、337-E地区(熊本県)青少年育成・クエスト・レオ委員会、被災した人吉・球磨地方に在る錦ライオンズクラブ(尾方由美子会長/22人)とで綿密に連絡を取り合い、方策を検討。337複合地区青少年育成・クエスト・レオ委員会にもお力添えを頂き、8月12日(水)、8月18日(火)、9月19日(土)と3回にわたって被災地に赴き、菊池女子高校のレオ・メンバーは我々ライオンズ・メンバーと共にボランティア活動を行った。

8月の活動は猛暑の中、球磨川畔に立地するホテル・あゆの里と鍋屋本館の片付けを行った。現地に着いた生徒たちはホテルの惨状や人吉の街の被害状況を見てあぜんとしていたが、錦ライオンズクラブの尾方会長から当日の作業説明を受けた後、直ちに作業を始め、主にホテルの玄関周りの土砂撤去や清掃、食器類の洗浄を受け持って作業をした。

9月の活動では、球磨村の神瀬地区に入った。この地区にはお年寄りが多く、片付けがあまり進んでいなかった。生徒たちは民家の泥出しや清掃を精力的に行い、神瀬地区のお年寄りから大変感謝されていた。最後はお年寄りの話し相手にもなり、女子生徒のきめ細やかなボランティア精神に感服した。

3回の活動で、レオクラブの生徒及び引率教職員延べ約50人が被災地に入った。しかしまだまだボランティアを必要とする被災地も多く、生徒たちは「また行くぞ!」と張り切っている。
 
2020.09更新(菊池ライオンズクラブ会長/迫英治)