国際財団20周年を迎えた
視力ファースト事業

20周年を迎えた視力ファースト事業

白内障は世界最大の失明原因となっている。マダガスカルのライオンズはこの問題に対処するために、視力ファースト事業を開始した。最近20周年を迎えた、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)のライオンズ視力ファースト・マダガスカル(LSFM)は、国内全域での視力回復と総合的なアイケア・サービスの拡大を図ってきた。

世界保健機関(WHO)によると、世界では約13億人が屈折異常や白内障を始め何らかの視覚障害を抱えて生活している。しかしそのうち80%近くは回避可能なものだ。眼鏡をかけるだけで十分な視力を得られるにもかかわらず、何百万人もの人々がぼやけた視界で生活することを余儀なくされている。

マダガスカルでは人口の80%近くが1日当たり1.90ドル未満で生活しているため、眼科検診を受けたり眼鏡を購入したり出来ず、白内障に加え未矯正の屈折異常も大きな問題となっている。視覚障害のある人は働いて生計を立てることが難しくなり、家庭を持っても家族の世話が出来ないケースもある。また経済状況だけでなく、視覚障害が他の健康問題や寿命短縮の原因にもなりかねない。

こうした問題に対処するために開設されたのが、視力ファースト・マダガスカル眼科センターだ。同センターでは屈折異常の治療を含め包括的なアイケアを行う他、低価格の眼鏡をその場で作り提供している。更に医師を対象とした視力回復や白内障手術のトレーニングも実施している。

LSFMの20年に及ぶ歴史の中で同センターが遂げてきた実績には次のものがある。
・7万7794件の白内障手術
・10万1644個の眼鏡の配布
・602例の糖尿病性網膜症の診断及び治療
・60人以上の医師にトレーニングを実施
これまでにLCIFがLSFMに拠出した交付金は計7件、414万4623ドルに上る。

LSFMの20周年を祝い、ライオンズクラブとレオクラブはパレードと大規模な眼科検診を実施した。マダガスカル政府からは、LSFMで働く人々へその貢献をたたえてメダルが贈呈された。

2019.04更新(文/ジェイミー・ケーニヒスフェルト)