国際財団みんなの公園で
一緒に遊ぼう!

みんなの公園で一緒に遊ぼう!

2017年春、テネシー州のカーンズ ライオンズクラブは、ライオンズ/アンセム基金ヘルシーヒーロー・イニシアチブの支援を受けて、障害のある子もない子も一緒に遊べる「インクルーシブ公園」を建設した。これは同州ノックス郡で「障害を持つアメリカ人法(ADA)」の基準を満たす初めての公園で、年間3500家族に利用されている。

公園には音階を奏でて楽しむ遊具など、新しく開発されたさまざまな遊具を設置。地面は高低差を無くして柔らかい人口芝を敷き、子どもたちが歩いたり走ったりしやすく、転んでも安全なように配慮されている。5歳のナタリー・バーハムも、ここでは好きなように遊び回る。ナタリーの母、エイミーは言う。
「私たちはこれまで公園で遊んだことはありませんでした。体のバランスがうまく取れない娘には危なかったのです」
今、社交的なナタリーは、新しい友達と一緒に円盤型のブランコに乗ってはしゃいでいる。

この公園は障害のある子だけでなく、障害のない子も楽しめるように作られている。低い位置に体の移動を補助する道具や手すりがあることで、脳性まひを患う7歳のアディー・ハンフリーズもここで遊び、他の子どもたちと交流する機会を得た。アディーの母、レイチェルも安心して子どもを遊ばせられる。体幹のコントロールが十分に出来ないアディーは、普通の公園では母親と二人だけで過ごすしかなかった。この革新的な公園では、親から離れて子どもだけで遊具を使って遊ぶことも出来る。
「ライオンズとアンセムは子どもやその親、そして地域社会のために本当にすばらしい贈り物をくれました」
とレイチェル。

このプロジェクトではライオンズクラブ国際財団(LCIF)とアンセム基金が、あらゆる人の健康を促進するためにタッグを組んだ。 2015年以来ヘルシーヒーロー・プロジェクトは、アメリカの八つの州で障害者支援、フードバンク、シェルターなどを通じて20万人以上に恩恵をもたらしてきた。アンセム基金のランス・クリスマ事務局長は言う。
「アンセム基金は地域社会で健康増進を目的としたプログラムや情報を提供しています。インクルーシブデザインの遊び場建設においてライオンズとパートナーシップを組むことは、全ての子どもたちに安全な遊びと活動的なライフスタイルを提供する取り組みの一例です」

地元の元特別支援学級教員であるモニカ・デイリーは、新しい公園を作るに当たりライオンズにこうアドバイスをした。
「子どもたちを区別して扱うべきではありません。インクルーシブ教育により、子どもたちは思いやりと他者を受け入れることを学びます。それは全ての人に恩恵をもたらすことになるのです」

2019.03更新(文/カサンドラ・ロトロ)