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の全国大会を支援

スペシャルオリンピックスの全国大会を支援

9月22~24日、愛知県内の五つの市町を会場にスペシャルオリンピックス(SO)の全国大会(スペシャルオリンピックス日本夏季ナショナルゲーム・愛知)が開催された。SOは知的障害のある人(アスリート)たちに日常のスポーツトレーニングとその成果の発表の場としての競技会を、年間を通じて提供するスポーツ組織。1968年、故ジョン・F・ケネディ アメリカ大統領の妹ユニス・シュライバー氏により設立され、現在、世界170の国及び地域に広がっている。日本では93年のSO熊本の設立を機に活動が始まり、翌94年SO日本(SON)が発足した。

SONでは、4年に1度の夏季と冬季の世界大会の前年に、各都道府県の地区選手団が参加するナショナルゲーム(全国大会)を開催しており、今回の愛知大会は7回目の夏季ナショナルゲームとなった。大会には47都道府県から約1000人のアスリートが参加。競泳、陸上競技、バドミントン、バスケットボール、ボウリング、馬術、サッカー、ゴルフ、体操競技、卓球、テニス、バレーボール、フライングディスクの13競技が行われた。

SONと日本ライオンズは2017年6月、知的障害のある人とない人が共に生きる共生社会の実現を共通の活動目標にパートナーシップを締結した。その際、共同事業の一つとして、今回の全国大会でライオンズ及びレオが大会ボランティアや事前広報事業トーチランの運営ボランティアとして参加することも発表された。

トーチランは今年2月10日、全国大会で灯す聖火の採火式の後、アスリートと知的障害のない人(パートナー)の混合チームで聖火を運ぶ「ユニファイドリレー・トーチラン」としてスタート。愛知県内8カ所を回り、全国大会初日の22日午前11時、開会式会場となる名古屋市の日本ガイシホール周辺で、最後のトーチラン(ファイナルレグ)が行われた。

ファイナルレグには、大会ボランティアとして活動する334-A地区(愛知県/浜島清美地区ガバナー)から60人の会員が参加。また01年からSO国際本部とパートナーシップを結ぶライオンズクラブ国際協会を代表して山田實紘元国際会長、鈴木誓男LCIF国際理事と、日本ライオンズの野村善弘理事(元334複合地区議長)も加わり、アスリートの代表と一緒にトーチランを行った。ゴール地点では、SONのドリームサポーターを務める元ミス・ユニバースの森理世さんが、アスリートからトーチの種火を受け取った。その後、午後2時から行われた開会式では、ドリームサポーターのフィギュアスケート元五輪代表・安藤美姫さんや小塚崇彦さんらと選手がペアでトーチを持ち聖火をリレーした。

アスリートから種火を受けるドリームサポーターの森さん

334-A地区はこの大会に合わせて大会支援委員会(市川輝雄委員長)を組織。トーチランの他、競技が行われた23、24日の両日には、各会場においてアスリートのためのケータリングを行った。これはLCIF交付金を得て実施したもので、ゾーンごとに分担を決め、70人を超えるメンバーが参加。アスリートのアレルギー情報にも配慮した昼食を2日間で合計6000食強用意し、アスリートと応援の家族、コーチらに配った。

無事、大会の運営協力を終えた浜島ガバナーは、
「スペシャルオリンピックスの有森裕子理事長は、大会テーマの『超える喜び』とは、大会に参加した全ての人が喜びを分かち合えるようにとの思いを込めたものだと話しておられました。私たちライオンズは、その思いを現実のものとし、思い出に残る感動あふれる大会にするために協力させて頂きました。またこれを機に、334-A地区は今後もスペシャルオリンピックスを応援し続けていきたいと思っています」
と話していた。

今回の大会ではまた、競技以外にも、ヘルシー・アスリート・プログラム(HAP/ハップ)やアスリートとパートナーが一緒に取り組むユニファイドスポーツの体験、SOプログラムのデモンストレーション、アスリートの絵画展など、多彩なプログラムが繰り広げられた。アスリートの健康増進を目的としたHAPにはオープニングアイズ(視覚)、ヘルシーヒアリング(聴覚)、スペシャルスマイル(歯)、フィットフィート(足・足首)、ファンフィットネス(柔軟性・筋力)、ヘルスプロモーション(生活習慣・栄養)の6部門があり、このうちオープニングアイズは正式名称を「スペシャルオリンピックス・ライオンズクラブス・インターナショナル・オープニングアイズ」と言い、01年からLCIFがSO国際本部に提供した資金によって実施されている。

日本には02年、東京で開催された夏季ナショナルゲームで初上陸。日本で唯一の世界検眼連盟認定校で、HAP本部で研修を受けたキクチ眼鏡専門学校(名古屋市)の協力によって始まった。04年に長野で開催された冬季ナショナルゲームではライオンズの会員も検眼などのサポートを務め、翌05年の長野冬季世界大会では長野県眼科医会会長でもあった野中杏一郎334-E地区ガバナーら大勢の会員がボランティアで参加した。

オープニングアイズ・プログラムでは問診、近方視力、立体視、色覚、遠方視力、カバー(斜視)、屈折、眼圧、スリットランプ、眼底の各検査が実施され、検診で矯正が必要と診断されたアスリートには、眼鏡やスポーツゴーグルなどが無償で提供される。今大会では22日に開会式会場に近い日本ガイシフォーラム・レセプションホールで、23日はバスケットボールや体操競技の会場となったスカイホール豊田で実施され、両日とも大勢のアスリートが健診を受けた。

2018.09更新(取材/鈴木秀晃)