ライオン誌日本語版2021年9・10月号

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- 国際協会指定記事
国際会長メッセージ
奉仕の秘密
ライオンズの皆さんへ イオン誌に寄せる私の最初のメッセージでは、小さなことについ てお話ししたいと思います。100年余り前、ライオンズクラブ国 際協会の設立時に基礎となった発想は、手を貸せる人はそうする
ラ
Douglas X. Alexander
Lions Clubs International President
べきである、という至ってシンプルなものでした。 私はこれと同じ価値観の下に育ちました。私が育ったブルックリンでは、 ほとんどの家族が懸命に働き、1日が終わると疲れ果てて帰宅しました。し かし、彼らは助け合いの価値を理解していて、力を合わせれば強くなれるこ とを知っていました。どれほど疲れていようと、どれほど苦しい問題を抱え ていようと、自分にはまだ差し出せるものがあると分かっていました。だか ら、彼らはそうしたのです。 人の役に立つことは簡単です。それは多くのライオンズが既に知っている 秘密であり、私がもっと多くの人々に分かってもらいたいと思っていること です。自分の苦しみを含め、人類の苦しみの全てを終わらせることは出来ま せん。しかし、誰か一人の苦しみなら、和らげることが出来ます。誰かの荷 物を持って、しばらく運んであげることなら出来ます。このようなちょっと した瞬間を考えてみれば、善意のやり取りをする方法がどれほどたくさんあ るか、分かりやすくなります。私たちの一人ひとりが新会員を招請し、クラ ブに入会させたらどうなるかも、はっきりと分かるでしょう。それはクラブ
We Serve.
に人手が増えること、心からの奉仕が増えることを意味しています。 もちろん、私たちは誰もが忙しく、重い責任を背負っています。最近は特 にそうです。しかし、忘れないでください。ライオンズとして行う小さなこ とは、大きなことと同じくらいに重要です。皆さんの奉仕のやり方は、私の やり方や、近所の仲間のやり方とは違うでしょう。それはすばらしいことで す。私たちにバランスと多様性を与え、ライオンズを成り立たせているから です。 私は光栄にも皆さんの国際会長として、新たな年度に足を踏み出すことに なりました。これから皆さんと共にする、心からの奉仕を楽しみにしていま す。 心を込めて
2021‑22年度国際会長
ダグラス・X・アレキサンダー
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LION 2021年9・10月号
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