トピックス 会員の拡大は
奉仕の拡大を意味する

会員の拡大は奉仕の拡大を意味する

全世界で進められているミッション1.5の活動により、7月11日から8月31日までの2カ月間で入会した新会員は6万3,569人、結成された新クラブは862クラブに上りました。

会員の拡大により人手が増えれば、奉仕も増えます。コミュニティーの増え続けるニーズに合わせ、クラブも多様化また成長・拡大しなければなりません。ミッション1.5は、数字を達成するための取り組みではありません。これからもライオンズが確実に成長することで、民族を超えて紛争の無い平和な世界づくり、貧困を無くし子どもたちが平等に学べる社会づくりに貢献し、世界の人々に幸せな人生を送ってもらいましょう。

今年度の仕掛けは整っています。それを理解して水平展開していくことです。A.P.シン国際会長のメッセージは「リーダーシップこそ奉仕、奉仕こそリーダーシップ」。国際会長テーマである「ウィ・サーブ」は単なるモットーではなく、それ以上のものがあります。それはまさにライオンズの生き方そのものです。

各クラブには最初の奉仕週間への参加をお願いします。10月4日から12日に設定された奉仕週間は、10月10日の世界メンタルヘルスデーに合わせて「心の健康とケア」にフォーカスします。これは、地域社会でこの分野への認識を高め、支援する活動を行うことで、心の健康とケアに関する前向きな変化をもたらす機会とします。

インパクトのある奉仕事業を計画し、地域の人々を巻き込んで、ライオンズがこの世界的な課題に取り組んでいることを広めるよう、クラブは取り組んでください。また、それを奉仕週間ビデオショーケースで紹介できるよう、各クラブで事業のビデオを作成して応募するようお願いします。それを審査して上位4クラブをビデオショーケースで紹介します。この後も続いて食料支援(2026年1月3〜11日)、環境保全(2026年4月18〜26日)の奉仕週間が組まれています。こうした行動の一つひとつが、私たちを目標達成に近付けていきます。

心の健康については、オーランド国際大会の2日目総会で感動的な基調講演がありました。伝説的な元競泳選手で、メンタルヘルス活動家であるマイケル・フェルプス氏による講演でした。

彼は小学6年生の時に担任教師から「おまえの将来に大きな成功はない」と言われたそうです。日頃の自分を見ていた教師の発言に、彼は大きなショックを受けました。以来、スポーツに打ち込む中で、1日練習をさぼると、それを取り返すには3日かかることに気付き、努力を絶やさなかったと言います。その結果、史上最も偉大なアスリートの一人となりました。広く知られているフェルプス氏は、28個のメダルを獲得し、うち23個の金メダルでは新記録を達成。その卓越したキャリアの間に39の世界新記録を打ち立て大成功を収め、2008年には子どもの健康と水上安全、そして夢を追求することを推進するマイケル・フェルプス財団を創設しています。しかしその陰で、深刻なうつ病と闘っていたのです。競技引退後の2015年、彼は勇敢にも自身のメンタルヘルスに問題を抱えていたことを明らかにしました。そして自らの体験から、周囲の理解や治療、支援の必要性を訴え、問題を抱える人の力になりたいと活動しています。

奉仕週間に関する詳しい情報が国際協会ウェブサイトに掲載されています。自分たちの地域のニーズを把握して、活動を計画してください。

2025.10更新(国際理事/仁科良三<長野みずずライオンズクラブ>)