編集室
奉仕を拡大するため
より多くの仲間を
ライオン誌日本語版委員 山田隆嗣

近年、地球温暖化に伴う気温上昇や海面上昇、異常気象の増加、行方が見通せないウクライナ戦争、イスラエルのガザ侵攻による戦禍など、世界は混迷の中にあります。
地球温暖化による気候変動で、世界各地には既に大きな影響が生じています。海面上昇による沿岸地域の浸水、台風やハリケーンの大型化などの異常気象は年々深刻化しています。こうした環境変化は人間社会においても、食料安全保障の問題や水不足、感染症リスクの拡大といった悪影響を及ぼしています。かつては「30年に一度」と言われた異常気象が頻繁に発生するようになりました。例えば、気温上昇で大気中の水蒸気量が増加したことで、より強力な台風やハリケーンが発生しやすくなっています。2019年の台風19号による関東甲信・東北を中心とした被害や、2022年のハリケーン・イアンによるアメリカ・フロリダ州の壊滅的被害などは記憶に新しいところです。
大国ロシアによるウクライナ侵攻から3年以上が経過しました。2025年9月現在も戦争は終結しておらず、両国は激しい攻防を繰り返しています。NATO諸国による支援は継続されていますが、欧米内部でも支援疲れと経済負担への不満が噴出しており、結束はやや揺らぎ始めています。中東では、イスラム組織ハマスが行った武力攻撃はイスラエル軍による報復を招き、戦禍が広がっています。
私たちライオンズクラブの活動は、これら世界的な気候変動で生活に被害を受けている人々の支援、戦争で被災されている人々の支援を含め、環境保全・人道支援・災害援助・食料支援・小児がん・糖尿病・視力・青少年の主要分野を中心に多岐にわたっています。
私たちが出来ることを更に拡大し、多くの人たちを支援するために、会員増強が必要だと感じているメンバーは大勢おられると思います。今後も結束して私たちライオンズの活動を継続するために、より多くの仲間を増やしていかなければなりません。
そのために、このライオン誌日本語版とウェブマガジンの役割は大きいものがあります。誌面を通じて、各地区、各クラブのメンバーに新たな発見をしていただくと同時に、これからのメンバー候補や一般の方々にはライオンズの活動を知ってもらい、共感を呼び起こしていきたいものです。
2025.10更新(ライオン誌日本語版委員/山田隆嗣〈岡山県・津山衆楽ライオンズクラブ〉)