獅子吼
ライオンズクエスト愛
を拡散したい
渡邊藍(兵庫県・川西LC)

親が転勤族だった私が一番長く住んでいる街が、大好きな川西市です。地域に貢献したいという思いから、PTA活動、お祭りやイベントでのボランティアをしてきました。そのPTA活動で一緒だった古谷茂政335-A地区第一副地区ガバナー(2025-26年度)に誘われたのをきっかけに、2023年3月に川西ライオンズクラブに入会しました。クラブの活動や白杖を始めとするライオンズクラブの奉仕について話を聞き、強く賛同したことを今もよく覚えています。クラブには尊敬する人生の先輩方がたくさんおられ、皆さんに会いたくて例会に出席しています。川西ライオンズクラブの一員として奉仕活動ができることがうれしく、感謝の気持ちでいっぱいです。
昨年は、335-A地区がライオンズ会員向けに行ったライオンズクエスト講習会に参加しました。ライオンズクエストはライフスキル教育のプログラムで、川西ライオンズクラブでも小中学校や保育所等の先生向けにワークショップを開催しています。講習会で特に印象に残ったのは薬物乱用に関する内容で、薬物の危険はもちろんのこと、親しい仲間に誘われたらどうするか、考え方、断り方を学ぶものでした。座学だけでなく生徒が誘いを断る役を演じる時間があり、実際に口に出して体験するのです。薬物に誘われるケースはさまざまだと思います。そのとっさの時に、自分の体を通して得た感覚はきっと自分を守る力になるはずです。私はすっかりライオンズクエストの大ファンになり、裏方としてお手伝いさせてほしいと志願しました。335-A地区にはライオンズクエスト同好会があり、委員会メンバーだけでなく、希望者は誰でもワークショップのお手伝いに参加できます。私もお手伝いをさせてもらっていますが、そこで出会うメンバーも講師の先生もとてもすばらしい方々です。
小学校でも中学校でも、先生方は本当に忙しい毎日を送っています。例えば、息子が小学1年生の時の担任の先生は、休み時間に子どもたちに誘われるといつも校庭で遊んでくれる、息子も大好きな先生でした。でもある時、宿題のドリルを返却できなかったことに保護者からクレームが上がり、たまにしか遊ばないようになりました。クラスでトラブルが発生すると、それぞれの当事者の話を別々に聞いてくださる先生でしたが、次第に双方を呼んで一度に話し合いをするようになりました。毎日とても忙しく、疲れておられました。
ライオンズクエストでは、仲間外れを作らない方法や、禁止事項を作らずにクラスのルールを作ることの大切さを知ることができます。ワークショップの最後に、先生方の前向きな意見や感想を聞くと涙があふれてきます。ライオンズクエストを学ぶことで、子どもたちのことを前向きに考えてがんばる先生の心が疲れてしまったり、退職を選んでしまったりすることなく、末永く元気に教員という職業を続けてほしいと、毎回親心のような気持ちで見守っています。
子どもは地域の宝です。私は保護司をしていますが、子どもの時にどんな大人に出会うか、どんな大人に教えられ、導かれるかが、とても重要だと感じています。ワークショップを受講する先生方はどんどん笑顔になり、子どもたちにどんな力を身に着けてほしいかを真剣に考えます。そんな先生に出会えた子どもたちは幸せです。ライオンズクエストによって先生方が元気になり、子どもたちも元気になる。こんな幸せな相乗効果はあるでしょうか。
私はライオンズクエストが大好きで、この愛を拡散したい気持ちでいっぱいです。そして、このライオンズクエストを行っているライオンズクラブという団体が更に好きになり、誇りに思うのです。
最後に、私が大ファンになった講師の言葉をご紹介します。「Good&more」「フィードバックはgoodから」。私はこの言葉を聞いた時から即実践しています。
(2023年入会/45歳)
2025.09更新