投稿リポート 65周年記念事業
府中ウィンター・フェスタ

65周年記念事業 府中ウィンター・フェスタ

府中ライオンズクラブ(渡邉浩人会長/37人)は今年度、クラブ結成65周年を迎えた。その記念事業として12月10日、府中学園南グラウンドとその周辺を会場に「府中ウィンター・フェスタ」を開催した。

この記念事業の計画に当たって、渡邉会長には「コロナ禍で苦しみ、元気をなくした人たちを励ましたい。我が街ににぎわいを呼ぶような催しをしたい」という強い思いがあった。その思いにクラブ会員のみならず、市内の他クラブやボランティア団体、行政も呼応し、クラブ結成以来初の屋外での一般集客イベントを開催することになった。全くノウハウの無い中で会員が東奔西走して手作りで準備を進め、迎えた当日朝、心配されていた天候は快晴。日中の気温は12月にもかかわらず20度を超えた。

府中ウィンター・フェスタは、広島翔洋高等学校(安芸郡坂町)吹奏楽部によるマーチングパレードで幕を開けた。全日本マーチングコンテスト全国大会に出場経験のあるバンドの力強く華やかな演奏に、集まった人たちから惜しみない拍手が送られた。

会場内のお祭り広場では、地元警察と消防、クレーン会社の協力で、白バイとパトカー、消防車、クレーン車などを展示し、子どもたちが触れたり説明を受けたり出来る場を設けた。また、地域のこども食堂ネットワークや障がい者福祉施設、女性サッカーチーム、若者有志などが出店して、炊き込みご飯や綿菓子の販売、缶バッジ作り体験などが行われた。その他にも、キッチンカー等による飲食コーナーも設け、行列が出来る店もあった。これら出店者からは出店料を取らず、売り上げは全てそれぞれの利益となっている。

メイン会場の府中学園南グラウンドではマーチングパレード後、保育園児・小学生・中学生等によるダンスや演奏が披露された。青少年にコロナ禍で減少した発表の機会を提供したいという試みであったが、子どもたちの一生懸命な姿を見た観客にも笑顔が広がった。最後には再び翔洋高校吹奏楽部が登場。座奏でのクリスマスソング等の演奏に続いて、グラウンドを広く使った「フィールドドリル」でイベントを締めくくった。レベルの高い演奏に間近に触れて、先に演奏した小学生や中学生は目を輝かせていた。

初めての試みではあったが、さまざまな参加団体の協力により無事開催出来たことに心から感謝している。また、会場にはライオンズブースを作り、市内4クラブによる薬物乱用防止教室等の活動に関する展示や、盲導犬協会の職員とPR犬による実演などライオンズクラブの奉仕活動の周知にも努め、大変意義深いイベントとなった。

「みんなでつくろう!【楽しい街づくり】」をテーマに掲げた今回の府中ウィンター・フェスタ。来場した市民の皆さんが少しでも我が街を楽しんでくださり、より良い街づくりの根幹を成すのは地域の安全や互助だと感じてもらえたなら幸いである。

2024.01更新(65周年記念大会実行委員長/西原俊行)