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フットサル大会

第2回全国特別支援学校フットサル大会

公益財団法人日本ライオンズ(不老安正理事長)主催の第2回全国特別支援学校フットサル大会(後援:スポーツ庁、福岡県、福岡市、全国特別支援学校長会)が2023年11月4日、福岡市のアクシオン福岡で開催された。

7~9月に行われた全国10地区の予選を勝ち抜いた精鋭に加え、台風の影響で九州大会に参加出来なかった沖縄県代表の特別枠と開催地枠の2校を加えた12校が福岡に参集した。今大会の各地区大会参加校は111校であった。

大会前日の3日、筑紫野市の大観荘で組み合わせ抽選及び開会式が行われた。大会会長でもある不老理事長が「選手の皆さんは、日頃培われた力を十二分に発揮しがんばっていただきたい」とあいさつ。選手宣誓は大分県立さくらの杜高等支援学校の眞田獅苑さん(高3)が「この大会を開催していただいた多くの人々に感謝しながら、チームメイトとの信頼と絆を基に自ら考えて判断し、対戦チームへの敬意を持って最後まで全力でプレーすることを誓います」と高らかに健闘を誓った。

4日の本大会では、3ブロック4チームずつの予選リーグを行い、その後順位決定戦で優勝を競った。激戦を勝ち抜き優勝したのは、初出場の栃木県立特別支援学校宇都宮青葉高等学園。予選リーグの愛知県立名古屋聾学校戦では残り数秒で同点に追いつき1位通過し、優勝をかけた奈良県立高等養護学校戦は勝つしかない不利な状況でもひるまずに戦い、劇的な勝利を収めた。同校では8月に指導者が体調不良で退任しており、選手たちは前指導者のために戦う気持ちが強かったという。優勝の瞬間、人目をはばからず号泣するシーンが印象的だった。

優勝した宇都宮青葉高等学園へトロフィーを授与する不老理事長

本大会の存在は競技以外でも影響し、学校生活などにおける意識の変化が顕著で、礼儀やあいさつを学べる場として指導者からも高い評価を受けている。また、各チームが帰途に就くバスを、ホストチームである福岡高等学園の選手たちが自発的に見送っていた場面も感動的で、大会のテーマである「Respect」の精神が着実に浸透していることも喜ばしく感じた。

すばらしい大会を運営していただいた地元福岡の実行委員会の皆様には、この場を借りて感謝申し上げたい。来年度の全国大会は2024年11月2日、愛知県で開催される。より良い大会となるよう最善の努力を続けていきたい。

2023.12更新(公益財団法人日本ライオンズ副理事長/小野寺眞悟<北海道・札幌北の杜ライオンズクラブ>)

■第2回福岡大会の成績
優 勝 栃⽊県⽴宇都宮⻘葉⾼等学園
準優勝 奈良県立高等養護学校
第3位 神奈川県立⽇野中央⾼等特別⽀援学校
第4位 愛知県立名古屋聾学校
第5位 島根県立松江養護学校乃木校舎
第6位 大分県立さくらの杜高等支援学校
第7位 福岡県立特別支援学校 福岡高等学園
第8位 富山県立富山高等支援学校
第9位 沖縄県立中部農林高等支援学校
第10位 札幌市立みなみの杜高等支援学校
第11位 宮城県立小松島支援学校
第12位 香川県立香川東部養護学校

*出場校一覧はこちらでダウンロード

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●関連情報(外部リンク)
公益財団法人日本ライオンズ https://lions-zaidan.or.jp/