トピックス カイロ国際理事会の報告
国際理事 濱野雅司
7月に開かれたボストン国際大会直後の第1回国際理事会で、私は奉仕事業委員会に任命され、委員会方針と活動計画についての説明を受けました。その後の新任理事のオリエンテーションと8月のリモートでの委員会を経て、この度10月13~16日、第2回カイロ国際理事会に出席いたしました。エジプトの首都カイロは、アフリカ大陸でも有数の人口を擁する大都市です。ナイル川は思ったよりも川幅が広くなく、道路は一方通行が多くて信号機がほとんどないのでいつも混雑していて、人が車の隙間を通って横断するので1日中クラクションが鳴り響いていました。私が想像していたアフリカ最大級の都市とは、少しイメージが違いました。
理事会初日は午前9時30分から開会式と国際会長によるプレゼンテーションがあり、午後から九つの委員会に分かれて夕方5時まで協議が行われました。奉仕事業委員会は、ライオンズが地域社会に提供する奉仕事業における国際プログラムの方針を考案し、理事会に提言して承認を得ることを目的としています。委員長はフィンランド出身、副委員長はインド、委員はアメリカ、アイルランド、日本という構成で、通訳として3言語のスタッフが入り、多様性そのものです。
2日目と3日目は朝8時から午後5時まで委員会で協議が行われ、最終日の審議会のために議案を準備しました。最終日は午前中に理事会全体で各委員会からの報告を協議し、午後に理事会で審議しました。国際理事会会議の決議事項要約は、ライオン誌日本語版のウェブマガジン及び印刷版に掲載されます。
奉仕事業委員会では、グローバル重点分野の評価と検討、クラブのアクティビティ報告、グローバル・アドボカシー等について協議が行われ、その他のディスカッションやテクノロジー委員会との合同委員会が開催されました。非常に内容の濃い忙しい4日間でした。
委員会の内容からお伝えしたいことは、奉仕のグローバル重点分野が三つ増えて八つになっていることです。今年春の理事会で、小児がん、糖尿病、環境保全、食料支援、視力保護の五つに、災害支援、人道支援、青少年支援が新たに加わりました。現在それを周知する目的もあり、この八つの重点分野を評価するアンケートメールが、世界中のメンバーやリーダーに送られています。ぜひ、アンケートへの回答をお願いします。次回の理事会で、その集計結果が報告される予定です。またクラブからの奉仕事業報告についてですが、日本が所属するOSEAL地域の提出率はわずか29%です。世界の奉仕活動のデータに偏りがあり、このままでは奉仕活動についての正確な評価が出来ません。各クラブにおかれましては、必ず奉仕事業の結果を国際協会にご報告ください。
理事会後は10月17~22日まで、ケニアの首都ナイロビに移動して野生動物観察区域での奉仕活動に参加しました。そこは日本とは全くの別世界で価値観が変わるのと同時に、アフリカでのライオンズの活躍に感動しました。日本を離れ、エジプト、ケニアで過ごした2週間は、非常に充実したものでした。今回のたくさんの刺激と経験を生かし、皆さんの活動のお役に立てるよう努めてまいります。
2023.11更新(国際理事/濱野雅司<埼玉県・岩槻ライオンズクラブ>)