投稿リポート 犯罪被害と命の大切さを
考えるメッセージ展を支援

犯罪被害と命の大切さを考えるメッセージ展を支援

9月15日~17日、福井市にある県立図書館において、公益社団法人福井被害者支援センター及び特定非営利活動法人いのちのミュージアム主催、福井葵ライオンズクラブ(吉田幸男会長/81人)共催による「生命(いのち)のメッセージ展2023 in福井」が開催された。3日間の会期中、ライオンズのメンバーを含む519人という大勢の方が来場した。

生命のメッセージ展は毎年、全国各地で複数回にわたり開催されている。展示されるのは、犯罪に遭って理不尽に命を奪われた被害者の身長に合わせて作られた人型パネルだ。パネルには故人の生前の写真や、遺族の方々が故人への思いをつづった文章が貼られ、その足元には履いていた靴と「秒針だけの時計」が置かれる。この時計には「犠牲者の時間は亡くなった時点から止まったままだが、命の大切さを伝えるメッセンジャーとなって新たな命を生きる証し(秒針の音は心臓の鼓動)」という意味が込められており、遺族の方々は多くの人に展示を見てもらうことで、今でも故人が生きていると感じられるという。

今回は150体ものパネルが展示され、この規模での開催は福井では13年ぶりとなった。会場ではまた、大切な家族の命を奪われた遺族の講演も行われた。

来場者は、沈痛な面持ちで一つひとつのパネルを時間をかけて熟読する人、犯罪に対する怒りをにじませる人、涙でパネルを見続けることが出来なくなってしまう人など、さまざまな反応を示していた。生命のメッセージ展を通じて、多くの方々に犯罪被害者の無念を伝え、遺族の心情を広く知っていただけたと感じている。

今回、福井葵ライオンズクラブは共催という形で関わらせてもらったが、今後も継続してさまざまな形で支援をし、不幸にも犯罪被害に遭う人が一人でも減るよう努力していきたい。

2023.10更新(YCE・国際協調委員長/吉川知宏)

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