投稿リポート 地元について学び
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地元について学び発信しよう

8月2日、新城(しんしろ)ライオンズクラブ(打桐厚史会長/46人)は本年度の会長スローガン「Back to the beginner’s spirit. ~初心にかえることも時には大切~」に沿った最初の取り組みとして、まずはクラブの活動域について理解を深め奉仕事業につなげるために、「地元新城の歴史を学ぶ例会」を開催した。新城市は、現在放映中のNHK大河ドラマ「どうする家康」でも描かれた、織田信長・徳川家康の連合軍と武田勝頼軍による長篠・設楽原(したらがはら)の戦い(1575年)の合戦の地としても有名だ。この戦いでは当時珍しかった火縄銃も使われた。

当日は「奥三河ふるさとガイド」の高田孝典氏を招き、マイクロバスで歴史的名所を巡った。高田氏は、奥三河(新城市を含む愛知県北東部地域)の歴史や文学、芸能に至るまで幅広く熟知している地元の生き字引のような人だ。車内では出発早々から、まるで当時に生きていて現場を目撃してきたかのような高田氏の臨場感あふれる話に一同は圧倒された。このスペシャルな専属ガイドと共に、日本100名城にも選ばれた長篠城の城跡にある長篠城址史跡保存館、火縄銃が数多く展示されている設楽原歴史資料館、そして日本でも珍しいほど当時のままの様子が再現された馬防柵などを巡り、緻密(ちみつ)な戦略と人々の情など、歴史戦国絵巻を想像させる情景に触れて鳥肌が立った。

そしてもう一人、新城市でガイド活動を行う「長篠城歴史ボランティア隊」の阿部和子代表に紙芝居を披露してもらった。戦国版「走れメロス」と言われた、鳥居強右衛門(すねえもん)の物語だ。強右衛門は足軽の身でありながら、武田軍が長篠城を包囲する中、城を脱出して家康に援軍を要請する役に志願。帰路、武田軍に捕らえられて磔(はりつけ)となった、城を救ったヒーローだ。阿部さんは、その勇気ある行動に感動した地元の学生と一緒に紙芝居を作成して、城跡を訪れる観光客に紹介している。

400年以上も前にこの地で歴史的な戦があり、多くの人々が犠牲になったのもまた事実。この次はぜひ、勇者を敬うと共に、戦いで亡くなった人々の鎮魂の祭りにも参加したい。また地元のボランティアガイドとして活躍する人々をもっともっと応援していこうと、クラブ会員皆で約束した。

これからも地元についてより深く学んで情報を発信し、盛り上げていこう! やはり地元はすばらしい!
 
2023.08更新(MC・IT委員長/太田弥生)