トピックス 講師のスキルを磨く
講師育成研究会

講師のスキルを磨く講師育成研究会

4月28日〜30日の3日間、新型コロナ感染拡大の影響で延期されていた講師育成研究会(FDI)が大阪市北区のリーガロイヤルホテルで開催された。FDIは国際協会が提供する指導力育成研究会の一つで、クラブ、地区、複合地区レベルの研修を担当出来る熟練した講師の育成を目的に、会則地域ごとに行われている。

今回参加したのは、東洋・東南アジア地域(OSEAL)から集まった講師8人と受講者76人。中には、発熱で急きょ参加を取りやめたり、日本に入国するビザ取得が間に合わないなどの突発的な出来事もあったが、28日午前8時にはそれぞれの教室で研修がスタートした。研修は英語、中国語、韓国語、日本語の4クラスに分かれて行われ、英語クラスではフィリピン、マレーシア、タイ、グアム、中国語クラスでは台湾、香港、中国のメンバーが受講した。日本語クラスの受講者は19人で、講師は加藤史典元334-A地区ガバナーと乗田泰元337複合地区議長が務めた。

私はFDI大阪のローカル・コーディネーターとして今年2月から、国際協会リーダーシップ開発部の担当者であるペニー・ニールセンさんやOSEAL調整事務局のマーズ佐子局長、畠山直子さんと綿密な打ち合わせを重ね、数百通ものメールをやり取りして準備に当たってきた。全ての日程を終え、一部にトラブルがあったものの参加者から称賛の声をいただくことが出来、肩の荷が降りた。

最終日の朝、フィリピンの女性受講者から「血圧が上がり体調が悪い」という緊急連絡が入り、大急ぎで部屋に駆け付けて救急車を要請した。ゴールデンウィークに入ってすぐの日曜早朝でなかなか診てもらえる病院が見付からず、2時間後にようやく検査を受けた結果、幸いにも問題ないということだった。その後、彼女は教室に戻って模擬講義を受けることが出来た。無事に修了証を受け取り笑顔で感謝の言葉をかけられた時には、本当に良かったと思った。

大変ハードな研究会だったが、受講者は事後課題である地元での研修実施を経て正式にFDI修了者として認定される。皆さんの今後の活躍を期待したい。

2023.05更新(FDI大阪ローカル・コーディネーター、元335-A地区ガバナー/団英男)

●FDI受講者感想


堀学(333-A地区/新潟県・中条ライオンズクラブ)
2泊3日の完全缶詰め状態の研修で頭がパンパンになり、苦しく悩ましいこともありましたが、それをはるかに上回る収穫と気付きがあり、大変満足しております。3日間を共に過ごした仲間との連帯感と絆の深まりを感じ、プレゼンテーションと研修の違いや、準備や学習法など多くを学び、全てに感謝です。


山崎もとみ(336-D地区/島根県・大田ライオンズクラブ)
早朝から夜まで組まれたスケジュールは過密でしたが、日本語クラスの19人は講師陣にも恵まれ、集中して研修に臨みました。苦労しましたが充実した内容でした。今後は学んだスキルを向上させ、ライオンズクラブの発展に貢献出来るよう努力していきたいと思います。この機会を与えてくださった国際協会に感謝申し上げます。


古川隆(337-A地区/福岡博多みらいライオンズクラブ)
FDIの3日間、朝8時から遅くまでみっちり研修を受けさせていただきました。一緒に受講された方々はいずれもスキルのレベルが高く、また研修は内容が濃く、今まで気付いていなかった大切なことが盛りだくさんで、意義ある研究会でした。最終日には学んだことの実践として、各自20分のスピーチをしました。与えられた題材について、時間内で聞き手に理解してもらえるように伝えるのはとても難しいことでしたが、皆が精いっぱい挑みました。身に着けるにはまだ時間を要するスキルもありますが、講師を担当する際には今回のマニュアルを見直し、参加者に有意義であったと思っていただける研修にしていきたいです。