投稿リポート 視力の贈り物
中古眼鏡のリサイクル

視力の贈り物 中古眼鏡のリサイクル

私たち菊川ライオンズクラブ(速水正弘会長/34人)が中古眼鏡リサイクルの奉仕事業を始めて5年になる。毎年400個を超える中古眼鏡を集めている。この事業は、市内外からの多くの人々の協力なくしては成り立たないもの。最近ではこの事業に賛同し、かなり遠方からも思いの丈をつづった手紙を添えて送ってくださる方もいる。もちろんクラブからは返礼の手紙を送っている。

この事業は、使わなくなった中古眼鏡を集め、修理して発展途上国などの恵まれない子どもや大人たちに寄贈し、見えにくさによる不自由さから抜け出すお手伝いをするもの。毎年12月、市内に配達される新聞に「中古メガネを寄付してください!」のチラシを折り込む。近隣のライオンズクラブへは、趣旨説明と協力の依頼をする。そして、市民会館や当クラブの事務局を置いている商工会館など市内数カ所に眼鏡回収箱を設置すると共に、郵送にも対応する。更に新聞2社に市民向けの報道を依頼する他、SNSも駆使して呼びかける。1~3月の3カ月間が収集期間だ。4月になると、寄付された眼鏡の選別、清掃、梱包(こんぽう)等の作業をメンバーで実施。破損品やサングラスを除き、一つひとつをウェットティッシュで拭いて、緩衝材で梱包する。5人ほどで3時間余りの作業だ。梱包したものは輸送用の段ボール箱に詰め、宅配便で宮城県仙台市にある眼鏡リサイクル・センターに送る。現在日本にはライオンズクラブ国際協会公認のセンターはないが、2017年6月に332-C地区(宮城県)が独自に開設したセンターがあり、そこで眼鏡の洗浄や屈折率測定などを行って、関係組織を通じてバングラデシュ、ミャンマー、チベット、タンザニア、モンゴルなどへ届けている。当クラブからは眼鏡の取扱手数料として、眼鏡1点当たり50円をリサイクル・センターに支払う。

私たちがこの事業を始めたのは、ライオンズクラブ国際協会が視力保護に力を入れていること、市民から古い眼鏡の処分に困っているという話を聞いたこと、334-C地区(静岡県)で眼鏡リサイクルを行っているクラブが少ないことなどを勘案してのことだ。最初は、1度集めればそう何回も集まるとは思えず、単発事業になるのではないかと考えていた。しかし毎年続けても、たくさんの眼鏡が集まる。今では献眼推進事業と共に、当クラブの重要な継続事業となっている。

世界には近視や遠視、屈折異常などのため、不自由な生活を送っている人々が2億人以上いると言われている。その中には眼鏡さえあれば見えるのに、それが買えないために仕事が出来ず失業する大人や、学ぶことが出来ない子どもが大勢いる。そうした人たちが、眼鏡を得ることで働いて生産的な生活を取り戻し、学校に通ってより高い教育を受けることが出来るようになる。私たちはそんな期待を込めながら、これからもこの事業に取り組んでいく。
  
2023.04更新(理事/北沢俊一)