獅子吼 18歳新成人の入会
若獅子誕生に向けて

18歳新成人の入会 若獅子誕生に向けて

2022年7月10日、我が家の長男・直(なおき)が18歳の誕生日を迎えた。くしくもこの日は、参議院議員通常選挙の投票日だった。親として「18歳の誕生日、おめでとう。今日から成人で、選挙で投票する権利を得た。そして今日は投票日。どの候補者に入れるかは自分の判断で、必ず投票に行こう」と伝え、家族で投票に行った。

夏の終わり頃、直から「おやじ、ボランティアに興味があるんだけど、どこか心当たりがあれば紹介して」と相談を受けた。私自身、神戸みなとライオンズクラブに所属して6年目になるが、まさか18歳の息子が奉仕をしたいと言いだすとは。思いもよらぬ相談に戸惑いながらも、うれしい気持ちになった。神戸みなとライオンズクラブは神戸セントラル レオクラブをスポンサーしているので、そちらを紹介しようかと思ったのだが、土曜日の午前に例会を開くことが多く、土曜日も高校に登校する息子は出られない。さて、どうしたものか。そんな時、毎号楽しみに拝読しているライオン誌に、2022年4月から日本の成人年齢が18歳になったことで、ライオンズクラブにも18歳から入会出来るといった記載があったことを思い出した。

それならばと、気持ちを切り替える。まずは335-A地区(兵庫県東部)のキャビネット事務局に連絡し、18歳から入会可能であることを確認。次は所属クラブへ、家族会員として息子の入会希望届を提出。当クラブの長い歴史の中でも、家族会員とはいえ18歳の入会は前例がない。その後理事会に諮られ、クラブとして18歳の入会を承認するか、本当に18歳で入会出来るのか、などの意見が交わされた。年齢条項については、オセアル調整事務局から発信された書面でも確認出来た。ありがたいことに理事会構成員各位から息子の入会について了承を得られ、9月第2例会に親子で出席し、クラブの承認を頂いて晴れて家族会員となった。恐らく335-A地区内でも最年少ライオンとなるだろう。18歳とはいえライオンズクラブに所属するのだから、常日頃からメンバーとしての自覚と誇りを持たねばならない。かく言う私自身はどうか? 今まで以上に身の引き締まる思いである。

思えば数年前、私の父から、
「神戸すずらんライオンズクラブそして合併後の神戸みなとライオンズクラブと四半世紀にわたってライオンズクラブに在籍してきたが、80歳を迎えるのを機に退会しようかと考えている」
と相談を受けた。それは、長きにわたり同じクラブの同志として過ごしてきた堀口清隆さんが地区ガバナーになる直前であった。私自身はライオンズクラブには興味はなかったが、堀口さんとは長年の面識があり、よく知っている。
「おやじよ、堀口さんがこれから地区ガバナーになろうというタイミングでの退会って、そりゃあんまりじゃないの? 分かった。それなら俺が入れ代わりでライオンズに入るわ!」
などと、つい勢いで言ってしまい、ライオンズの世界に足を踏み入れて6年。思えばあれは父の策略だったのかもしれない。

そんな父は今も家族会員として在籍している。それにしてもまさか親子三代でライオンズクラブにお世話になろうとは、思いもよらなかった。私自身もまだまだ若輩者であり、経験不足。クラブの先輩方や地区及び全国のライオンと接する中でいろいろな経験、交流をさせていただいているところだ。直にとって一番身近な先輩ライオンである私自身が、良き手本となれるだろうか。自信はあまりないが、日々の奉仕の中で奮闘し、精進したいと思う今日この頃である。
(前会長・奉仕委員長/2018年入会/52歳)

2023.01更新