ニュースアレキサンダーLCIF理事長
日本公式訪問

アレキサンダーLCIF理事長日本公式訪問

9月7日、愛知県名古屋市のJRゲートタワーカンファレンス16階ホールで、ダグラス・X・アレキサンダーLCIF理事長の公式訪問が行われ、全国から325人の会員が参加した。

アメリカ・ニューヨーク州出身のアレキサンダー理事長は、2021年6月、国際協会史上初めてのアフリカ系の国際会長となった。今年6月のモントリオール国際大会で退任し、2022-23年度のLCIF理事長に就任した。

アレキサンダー理事長は公式訪問での講演で、目標額を上回る3億2500万ドルを獲得して終了したキャンペーン100の成功は、日本のライオンズの支援なしには成し遂げられなかったと、感謝の言葉を述べた。そして、このキャンペーン100が今後数十年にわたり、グローバル重点分野である視力保護、青少年、災害援助、人道支援、糖尿病、食料支援、小児がん、環境保全の交付金事業に大きな力を与えると説明。更に、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」に関する最新データを上げながら食料支援や災害援助など支援のニーズは今後も増大し続けると述べ、LCIFへの継続的な支援が必要だと訴えた。ライオンズがそうしたニーズに対応するための各種交付金について、クリストファー・プランケットLCIF開発部長から詳しい説明が行われた。

以下は、アレキサンダー理事長による講演の一部。

「LCIFは我々ライオンズのグローバルな奉仕において非常に重要な役割を果たしています。この財団の目的は、ライオンズの仲間が手助けを必要としている時に彼らを支援することです。我々は人道主義に基づいて自らの地域に奉仕すると同時に、世界の他の地域で助けを必要とする人々へ手を差し伸べます。LCIF交付金によって、一つのクラブ、一つの地区が単独では出来ないような大きなスケールの事業を計画し、実行することが出来ます。LCIFは1968年の設立以来、12億ドル以上の交付金を提供し、ライオンズクラブとそのパートナーが、思いやりの心をより大きな影響を及ぼす事業として実現するのを助けてきました」

「ライオンズの歴史上、最も野心的な挑戦であるキャンペーン100は、今後数十年にわたるライオンズの奉仕により大きな力を与えるため、3億ドルの獲得を目標に始まりました。我々が拡大していく奉仕分野、視力、青少年、災害援助、人道支援、糖尿病、食料支援、小児がん、環境保全のグローバル重点分野の達成を支援するためです。今年6月のモントリオール国際大会では、目標を上回る3億2500万ドルの寄付が集まったことを発表し、キャンペーンは終了しました。このすばらしい結果は、キャンペーン100国際委員長を務めた山田實紘元国際会長のリーダーシップにより実現しました。そして、このキャンペーンの成功は皆さんの支援なしには成し遂げられなかったものと感謝申し上げます。皆さん全員に大きな拍手を贈ります」

公式訪問前日の6日には、ウクライナ支援を目的に137人が参加するチャリティーゴルフ大会が行われた。会場となった三重県いなべ市のスリーレイクスカントリークラブからは企業寄付10万円が寄せられた

「キャンペーン100によって、小児がんと食料支援の新しいプロジェクトを更に拡大することが出来ます。また、新たに設けた難民・避難民資金で困難に陥った人々に緊急の支援を提供することが可能になりました。ロシアによる侵攻で危機に直面したウクライナの人々の支援に、これまでに200万ドル以上を提供しています。世界で増加している自然災害にもより迅速に対応出来るようになりました。ここで言う災害には、新型コロナウイルスのような世界的なパンデミックも含まれています」

「キャンペーンを通じてこうした成果を上げたことを誇りに思います。しかし、今後もライオンズの奉仕のニーズがなくなることはありません。国連のSDGsに関するレポートの指標は、飢餓や自然災害などによる支援のニーズは世界中で今後も増え続けることを示しています。では、我々は次に何をすべきでしょう? キャンペーン終了後も寄付を継続していただくことで、ライオンズはLCIFの交付金を通じて人々を支援することが出来ます」

写真左上から時計回りに、名古屋市長、愛知県知事、中日新聞名古屋本社代表への表敬訪問と、安城南ライオンズクラブによる協定調印式

9月5日に名古屋に到着したアレキサンダー理事長は、6日に河村たかし名古屋市長(名古屋ライオンズクラブ名誉会員)、7日に大村秀章愛知県知事、中日新聞社の真能秀久名古屋本社代表を表敬訪問。河村市長との懇談では教育に話が及び、アレキサンダー理事長は子どもたちのライフスキル向上のために教師を育成するライオンズクエスト・プログラムを紹介。河村市長はぜひ詳しく知りたいと強い関心を示した。大村県知事との懇談では愛知県で開かれる2026年アジアパラ競技大会について説明があると、アレキサンダー理事長はライオンズはスペシャルオリンピックスの支援に取り組んでいると話し、障害者スポーツを支援するためには行政との連携が重要だと述べた。

山形県寒河江市のさくらんぼ共生園で、LCIF交付金で建設された障害者就労支援施設を見学

日本滞在中はこの他、愛知県安城市と山形県寒河江市でLCIF交付金事業の視察も行われた。6日午後には安城市の県立安城特別支援学校を訪問。同校と安城南ライオンズクラブ、334-A地区(愛知県)との三者による友好協力提携の調印式に参列した。安城南ライオンズクラブは特別支援学校をスポーツと食育の分野で支援しようと、スポーツ用品と調理器具を寄贈するため人道支援マッチング交付金を申請し、今年8月に承認された。クラブは今後も長期的に支援を続けようと協定を締結した。8日には、寒河江臥龍ライオンズクラブが長年にわたって支援を続けているさくらんぼ共生園を訪問。同園に対する支援には過去4回、LCIF交付金が拠出され、園舎の新築及び増築、就労機会を提供するカフェやグループホームの建設が行われている。アレキサンダー理事長は施設利用者による陶器や織物、絵などの創作活動の様子を見学し、交流した。

2022.09更新(取材/河村智子)