投稿リポート お母さんが作る
割烹風こども食堂

お母さんが作る割烹風こども食堂

金沢東ライオンズクラブ(80人)は6月12日(日)午前9時~正午、金沢勤労者プラザで初めてのこども食堂を開催した。事業名は「お母さんが作る割烹(かっぽう)風こども食堂」。参加希望者は石川シングルマザーの会と公益財団法人石川県母子寡婦福祉連合会のネットワークを利用して募り、2日間で定員6組の親子が決まった。

当日は勤労者プラザの料理実習室で、当クラブ会員であり地元の名店・割烹たけしの代表を務める桂木健至さんが講師となり、参加親子自らが料理した。メニューは肉じゃがと海鮮丼。初めにジャガイモとニンジンの皮むきから始まった。小学校低学年の子どもも小さな手で一生懸命挑戦していた。「お母さんが作る」と名付けた事業は、「親子で作る」料理に進化していった。子どもはあらゆることに興味を持って行動するものだ。今回の体験は良い食育になったと思う。スーパーマーケットには冷凍食品や出来合いの惣菜など、日々忙しい親御さんにとって便利な商品が並んでいる。それでも、時間を見つけて親子で一緒に料理を作ることは、コミュニケーションを深め、道具の使い方などのスキルを身に着ける機会にもなると思う。 

今回の活動を通して、私自身も事前の料理実習室の下見、食材の買い出し、当日の食材の分配、鍋やボールなど調理用具の洗浄や後片付けなどを体験し、改めて育ててくれた親のありがたさを実感した。きっと参加した子どもたちも、いつの日か振り返り親に感謝する日が来ることだろう。このこども食堂では肉じゃがと海鮮丼の作り方だけでなく、段取り、火加減、食材を大切に使いきることなども学んでもらうことが出来た。こうして自分たちで作った割烹風料理は、さぞおいしかったことだろう。「いただきます」「ごちそうさまでした」の声が明るく響いていた。

2022.06更新(会長/堀岡昭夫)