投稿リポート 菊川さくら
チャリティーマラソン開催

菊川さくらチャリティーマラソン開催

菊川ライオンズクラブ(落合岐良会長/35人)は3月26日(土)、菊川さくらチャリティーマラソン大会を開催した。この企画を立てた理由は下記の4点で、④には特に強い思いがあった。
①クラブ会員の拠出だけでなく、市民と協働して活動資金を得る
②当クラブでは以前から青少年健全育成支援事業に取り組んでいる
③新型コロナの影響で多くのマラソン大会が中止となり、愛好者のニーズが高まっている 
④コロナ禍で経済的に生活が苦しくスポーツの機会や用具取得が困難な児童生徒を支援したい

大会の準備は、開催日の4カ月前からクラブ会員が役割分担して開始した。一番のネックとなったのは、マラソンルートに公道を使用することだ。更に、大会直前に通学中の児童と車両の接触事故が発生したことから安全確保の要件が一層厳しくなり、警察との事前協議・調整に大変苦慮した。ルートは公道の他に河川堤防(管理道路)を使うため、国土交通省にも協力を求めた。もちろん自治体及び周辺自治会や住民への説明も行った。

この時期、静岡県ではまん延防止等重点措置の実施を3月21日までとすることが公示されていたものの、感染者数はあまり減少していない状況だった。そうした中で参加者の応募は期待した通りには進まず、学校や陸上競技の諸団体を訪問したり、地元企業の陸上部に協力要請したりして、定員の80人を確保した。市民へも沿道での応援を積極的に呼びかけたいところだったが、コロナの感染予防を考えるとチラシ配布以上のことははばかられた。そうした逆境の中でも、会員は協力してチラシやプログラムの作成、関係各所への配布、手作りの予告看板の現場での設置などの準備を進めていった。

当日は心配されていた雨も降らず、三分咲きの桜並木が大会に彩りを沿えた。大会では2km・3km・5kmの8部門を設け、小学生、中学生、高校生、一般の計72人の選手が挑戦した。コロナ感染予防のため、走者は時差を付けて5人ずつスタート。私たち会員は感染対策に細心の注意を払うと共に、駐車場整理や誘導・受け付けなど、慣れない作業に汗を流した。マラソンでは、参加者全員が無事に完走。完走者には、当クラブの落合会長から賞状と完走証が手渡された。選手からは「久しぶりにマラソン大会に出て、楽しく走ることが出来た」「チャリティーのコンセプトに賛成です」といった感想が寄せられ、記録と感動の1ページを作ることが出来たと思う。この大会には19の企業及び団体から協賛金を、また大会運営、選手募集に当たっては一般社団法人菊川市スポーツコミッションの協力を頂いた。

同大会の参加費及び協賛金は後日、落合会長から菊川市教育委員会を通じて生活が苦しい家庭の児童生徒に対するスポーツ等支援のために贈呈された。
 
2022.06更新(幹事/北沢俊一)